新しい朝ドラ『ごちそうさん』が始まりました。『あまちゃん』が終わったのでこれでまた朝ドラは見ないつもりでしたが、録画予約がそのままになっていたので録れていた『ごちそうさん』の第１回を見てみました。

　明治４４年からスタートして、大正・昭和の女の一代記という設定はまさに朝ドラの王道。主演の杏、彼女の家族の原田泰造、財前直美、吉行和子以外には著名な俳優も出ていません。脚本が『ＪＩＮ-仁-』の森下佳子だということを除けば、あまり興味を惹くところがないドラマです。

　ただ初回は意外に楽しく見られました。なにより子役の豊嶋花が可愛い。芦田愛菜を彷彿とさせるファニーな顔立ち。大げさな顔芸は香川“大和田常務”照之かと思うほどです。ひとえに彼女のコミカルな演技を楽しむことで１５分が過ぎていきました。

　逆に言えば、それ以外に見どころと言えば美味しそうな料理が出てくることくらい。それも明治の話ではレパートリーに限界があります。まだ初回ですから僕は少し様子を見ようとは思いますが、杏が出てくるまでに『あまちゃん』からの視聴者が離れていってしまうのではないかという気はします。

　ただ朝ドラ本来の視聴者は多分これなら見てくれるのではないかと思いますので、ＮＨＫ的には浮動票が離れても構わないのかも知れません。初回の視聴率も『あまちゃん』を超えたみたいですし。