幹事クリタのコーカイ日誌2013

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9月20日 ● リニアでどう変わるか。

 JR東海が2027年に開業を目指すリニア中央新幹線の詳細を発表しました。まあ大方はこれまでにも語られてきたことで驚きはありませんが、いよいよ来年着工ということで、具体的な形が見えてきたなという感慨はあります。夢として語られてきた未来が現実になるのですから。

 品川と名古屋の間を40分で結ぶということは、名古屋から東京への通勤も十分に可能になるということです。もちろん、乗車料金の問題はありますが、ビジネスにとってはかなり大きな利便性をもたらすことでしょう。僕たちの業界では東京と名古屋を行き来することも多いですが、40分なら東京での朝イチの会議もかなり楽になります。「のぞみ」ができる前は東京出張でよく1泊していたものですが、今は日帰りが基本。リニア開業以降は半日で東京往復可能。新橋で飲み会を終えてからでも余裕で名古屋に戻ってこられそうです。

 東京と名古屋の往復が多い会社では、ますますオフィスが名古屋駅周辺に集中していくことでしょう。なにせ名古屋駅まで30分もかかるようなところにオフィスがあったら、せっかくのリニア効果も半減ですから。オフィス需要が増す名古屋駅近辺に高層ビルが続々と建つ理由もよくわかります。ただ逆に東京からの目線で考えると名古屋支社は要らないという判断もあり得ます。ブランチを維持するよりも東京から出張させた方が安上がりの場合もあるでしょう。

 あと関西から東京出張する人は飛行機にするか、東海道新幹線をリニアに乗り換えるか、これは迷いそうです。名古屋で乗り換える手間とスピードを比べて検討するんでしょうね。大阪までリニアが延伸するまでは、関西のビジネスマンの間でノウハウがいろいろ語られそうです。

 ただ観光需要としてはどれだけ伸びるのか不透明な部分も残ります。全行程の86%がトンネルの中では、車窓の景色を楽しむということは無理。基本的にはスピードが速い地下鉄ですから、楽しい乗り物ではありません。TDR弾丸ツアーなどには良いですが、ゆったりと旅を楽しみたい年配者には不評かも。車内でビール飲んで弁当食べてる暇もないですし。まあでも名古屋の人はやっぱりリニアを利用するかなぁ。「のぞみ」を減らすらしいし。豊橋から小田原あたりの人はもちろん東海道新幹線だろうけど。

 リニアが開業する頃には僕はもう仕事をリタイアしていますので、話のタネに乗ることはあっても、富士山が見える見慣れた景色の東海道新幹線でゆっくり行きたいかも。長年乗っていますから、景色を見ればどのあたりかもわかりますし。まあいずれにしても選択肢が増えるというのは良いことだと思います。

 


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