幹事クリタのコーカイ日誌2013

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9月18日 ● 世界16強入り。

 先日行われたデ杯ワールドグループ入れ替え戦。コロンビアと対戦した日本は見事に3勝2敗で勝利して、世界16ヶ国で構成されるワールドグループに復帰を果たしました。サッカーならW杯で16強入りというと、マスコミは大騒ぎ、地上波の視聴率は40%を超え、「絶対に負けられない戦いがある」から「感動をありがとう」の大合唱、渋谷の街にはDJポリスが出動し、道頓堀には飛び込む若者が続出、ということになるのですが、テニスの場合はいたって静かに淡々と新聞の片隅に記事が載っているだけでした。

 それでも日本のテニス界にとっては大きなニュースです。これまでサッカー同様にテニスも長い間アジアの中で勝てない時期がありました。タイや韓国やインドに遅れを取り、世界にはほど遠い中でもがいていたのに、今ではアジアではトップクラスの強豪国。まだ世界のトップクラスであるスペインやフランスあたりと較べたら勝てる気はしませんが、ようやくアジア代表くらいの顔はできるようになりました。

 それもこれもエースである錦織の存在が大きいです。シングルス4本ダブルス1本の勝負であるデ杯では1人のエースがシングルスで2勝を上げることができれば俄然有利になります。もしダブルスも含めて3勝すれば勝てます。錦織はまだ3勝をチームにもたらすことはできませんが、今回のコロンビア戦でもきっちり2勝を稼ぎました。エースとして十分の働きです。

 問題は3勝目をどこで取るか。コロンビア戦ではナンバー2の添田が意地を見せて1勝をもぎ取りましたが、添田の実力では世界のトップ30クラスを相手にしてはなかなか勝ち目はありません。かといってダブルスは日本のアキレス腱であり、今回のように錦織、添田を休ませるために世界の強豪相手には捨て試合にするしかありません。 結局錦織以外にもう1人ツアーレベルで常時戦える選手が出てくるしかないのです。

 ワールドグループではどこと戦っても勝機は薄いと思いますが、それでも最高の舞台に立てるだけでも大きな経験値を得られることでしょう。ワールドグループに定着していれば、そのうち錦織に続くような次世代のトップ選手が出てくると思います。



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