幹事クリタのコーカイ日誌2013

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9月16日 ● バレンティンの快挙。

 バレンティンがついに56号(と57号)を打ちました。半世紀にわたって破られなかった王の記録を超えたのです。しかもしごくあっさりと。かつてバース、ローズ、カブレラという外国人強打者たちが挑んでは四球攻めにあって超えられなかった「アンタッチャブル」「聖域」と言われた記録を軽くパスしていったのは驚くとともに素晴らしいことだと思います。

 そして日本の野球ファンが意外と素直にそれを受け止めて応援していることにも、かなり驚きました。かつてあれほどプロ野球界もマスコミもファンも「それを超えてはいけない」という無言の圧力をかけていたのに、今回あまりにもすんなりといったのは、もちろんバレンティンのハイペースさに「止められない」という気分が支配していたということもありますが、それとは別に王貞治という選手の存在自体が風化していっていることも大きいと思います。

 王のシーズン記録がほぼ半世紀前、王が現役を引退してからでも30年余り。多くの野球ファンが選手としての王を知らなくなってきています。55本が単なる数字であって、それに思い入れがなければバレンティンが超えていくことにもさしたる抵抗はないはず。「世界の王」と言われても「時代が違う」と若いファンは思っているかも知れませんし。

 それに王の選手時代を知らなければ、長嶋の選手時代はもっとわからないわけで、「記録よりも記憶に残る」選手だった長嶋の魅力はプレイを見ていない40代以下には伝わらないのも仕方ありません。当然、ON砲の凄さもわかりません。僕はナゴヤ球場でONアベックホームランを生で見られたことを本当に感謝しています。

 それはともかく、バレンティンがどこまで記録を伸ばしていくか、マーくんの連勝記録とともにシーズン最後まで楽しみです。僕の予想では63本くらいかなと思っています。ちなみにマーくんも年内は負けない気がします。当たるかな?



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