幹事クリタのコーカイ日誌2013

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9月9日 ● 2020東京オリンピック決定。

 8日早朝、2020年オリンピックの東京開催が決まりました。実にめでたいというか、ホッとしました。これでこの先の7年間は少なくとも日本は前向きに頑張れます。目標を定めた時の日本人の一体感と強さと粘りと実行力は世界のどの国にも負けないと思っています。きっと東京五輪を起爆剤としていろいろな課題をクリアしていくことだろうと信じています。

 そもそも今回の招致活動で勝てたのも「一体感」だったと思います。前回の2016年五輪の招致活動の時には石原慎太郎が一人ではしゃいでいるような白けた感じがありました。国民の支持率が上がらず、それが負けた要因とされました。今回は違います。何よりも東日本大震災という大きな国難があって、みんなが危機感を共有できました。何とかしないとという思いを持つことができました。その一体感が五輪を呼び寄せたのだと思います。

 安倍首相は昨日のプレゼンテーションではっきりと原発事故は「コントロールできている」と言い切りました。これを首相に明言させただけでも大きな成果です。7年後に向けて政府は必死で原発対策をしなければなりません。もうボンヤリと先送りにはしてられないのです。もちろん復興支援ももっと進むことを期待していますし、やらなければならないでしょう。

 前回の東京五輪で日本は「戦後」を終わらせたと思います。今度の五輪ではバブル崩壊以降の停滞の時代を終わらせて、再び前進する契機になることを願います。そのための施策はどんどん繰り出されることでしょうし、政治だけではなく経済も文化も前を向いて進むはずです。五輪は単なるスポーツイベントにとどまりません。だからこそこれだけ多くの人が必死で招致活動をしてきたのです。

 逆に負けていたらどれほど国中が落ち込んだことか、それを考えると恐ろしい思いがします。名古屋、大阪、前回の東京とすでに3連敗しています。今回負けていたら、もう招致に立候補することなど当分考えられなかったでしょう。僕は名古屋が五輪招致に失敗してからの落ち込みと、愛知万博でようやく立ち直るまでを見てきています。東京の場合は名古屋と違って日本中を巻き込みます。落ち込みも日本規模で起きたら大変です。そういう意味では安倍首相は強運の人なのかも知れません。

 それにしては日本という国の力はまだまだ世界から信じられているんだなと思いました。スペインもトルコもいろいろな悩みや問題を抱えていて、それらと比べれば日本の問題はまだ解決可能であり、五輪をちゃんと開催する安定した力があると思われています。いまそう信じられる国は世界でいくつもないでしょう。



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