楽天の田中がプロ野球新記録となる２１連勝を達成しました。快挙です。さらに全て先発勝利での記録達成はより価値が高いと思います。２０連勝で並んでいた松田、稲尾の時代に比べて今の方が打力が上がり投手の記録は難易度が高くなっているので本当にすごい記録です。

　ただ田中の偉業はいくら称えても足りないくらいだとは思いますが、それをやらせてしまった他球団はちょっと問題ではないかとも考えられます。交流戦でしか対戦しないセ・リーグのチームはともかく、同一リーグにいてやられっ放しのパ・リーグの５球団は恥ずかしいと思っているのでしょうか？

　どれほどすごい投手が相手だとしても同じ投手に負け続けるなどプロとして情けないし、なにも工夫をしてこなかったのかと言われても仕方ありません。打てないと言っても平均すれば１点は取れるのですから、エース対決で楽天打線をゼロに抑え込めば勝てます。田中にエースをぶつけるのはもったいないと考えて勝負を避けているようでは話になりません。

　また正面から真っ向勝負しての連打は期待できないなら、足を絡めた揺さぶりをかけるとか、ベンチと選手が一体になった攻略法を見出していくべきでしょう。どうもパの各球団は正々堂々と言うよりは淡々と田中に勝負を挑んで大記録を作らせてしまったように見えます。昔からセに比べて力勝負の多いのがパの野球ではあるんですけどね。

　セもパも今年はペナントレース争いが早々に独走状態になって、つまらないものになってしまいましたから、せめて個人記録で話題を盛り上げていかないと興味が続きません。パの監督たちは新記録を作らせてしまった責任を感じ、「打倒・田中」を旗印に掲げてシーズン後半を盛り上げてほしいです。