幹事クリタのコーカイ日誌2013

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8月20日 ● ジーンズはダサイ?

 facebookにも思わずアップしてしまったこちらの記事(「ショップ店員「デニムは臭そう」不人気の裏にある現場の空気」)。

 どこまで本当か、これだけではちょっと疑わしい気もしますが、確かに会社の若い連中を見ていても以前ほどジーンズの着用率は高くありません。「普通の若者はジーンズをはかない」はいくらなんでも言い過ぎだと思いますが、昔の若者は大半がジーンズだったのに、今ではジーンズもいろいろあるパンツのひとつになったというのは本当かもと思います。

 この記事で書かれているようにジーンズは「貧乏くさい」「洗ってなくて臭そう」というのもわかります。だってそういうものですから。もともとがワークパンツなのですから、決して高級なものではありません。ドレスコードのあるようなレストランにはいていけるものではないし、汚れたって汚れが目立たないのが取り柄。だからこそ貧乏な若者がこぞってはいていたわけで、安くて丈夫で気を使わなくてもいいからこそ金のない若者の味方なのです。

 むしろ一時期1本3万円もするような高級ブランドジーンズが流行したのがおかしいと思います。かくいう僕もディーゼルのジーンズを2本ほど持っていますが、さすがにこれもアウトレットでしか買いませんでした。まあ国産の安いジーンズとの差別化のために海外ブランドが価格帯を引き上げる戦略は理解できます。むしろエドウィンなどが2000円程度のユニクロのジーンズと真っ向から勝負して苦戦しているのが当然なのです。

 ただこの記事のようにそれをもってジーンズ全体にダメ出しするのはどうかなと疑問に感じます。高級レストランにこそはいていけなくても、それ以外のあらゆる場所でジーンズは万能です。オシャレなカフェでも美術館でも公園でも登山でもOK。春夏秋冬季節を選ばないし、記事の中では機能性にケチをつけていますが、むしろかなり機能的だと思います。いったいどういう意味で機能的という言葉を使っているのかと不思議に思うほどです。チノパンは汚れが目立つし、軍パンは場所を選びます。ジーンズは幅広いアイテムと組み合わせられて着回しも便利です。

 ファッションの流行りすたりは理屈じゃありません。何がオシャレで何がダサイかは、かなり無理やり作られた流れのようなものです。ジーンズをダサイとしたい向きがもしかしたらファッション業界にあるのかも知れませんが、じゃあ代わりに何を売りたいのやらと思うと、ジーンズの人気は底堅いと思います。そもそもダサイかどうかは「着る人による」というのはジーンズに限らず何でも一緒。オジサンも長年はいてきてそんなことは百も承知なんですから。



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