幹事クリタのコーカイ日誌2013

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8月12日 ● マーくんの連勝記録。

 楽天の田中将大が開幕から16連勝の日本新記録と、昨シーズンからの20連勝という日本タイ記録を作りました。しかも16連勝の中身がまた素晴らしく防御率は1.20。さらに20連勝も過去の記録は松田にしても稲尾にしても救援勝利が含まれているのに、田中は全て先発での勝利。より価値が高い連勝記録だと思います。

 駒大苫小牧時代から甲子園で投げている「マーくん」を見てきましたが、これほどの大投手になるとはさすがに当時は想像できませんでした。高校時代の実力では僕の見た中では江川>松坂>ダルビッシュ>桑田=田中という感じで、勝ち方を知っている完成度の高い投手であってもポテンシャルはそこまでとは思いませんでした。

 もちろんプロに入ってもエース級の活躍はするだろうと思っていましたが、球史にその名を残すような大記録を作るほどの投手に成長するとは。かつて野村監督が「神の子」と呼んだのを大げさだなと思っていましたが、全然大げさではなかったようです。

 印象が薄かったのはやはり甲子園決勝であの斎藤「ハンカチ王子」佑樹に投げ負けたせいもあると思います。高校時代は完全に敵役、引き立て役に終わってしまい「ハンカチ世代」と言われてしまいました。斎藤が「持っている」という言葉を流行らせたせいで、対照的に田中は「持っていない」奴扱いでした。

 ここにきて斎藤とはもはや比べものにならないくらいに差がついてしまいましたし、もう「ハンカチ世代」という言葉も消えてしまいました。それはひとえに田中の頑張りであったわけですが、それにしてもここまでの結果を残すとは大したものです。

 さらに田中が16もの貯金を作ったことで楽天はパ・リーグで独走状態です。このままいけば球団創設以来の初優勝も間違いないでしょう。後はとにかく田中が故障をしないことです。そうすれば優勝も20勝も間違いなしです。星野監督もさぞかし痛快な気分でしょう。

 こうなってくると今度はいつメジャーに挑戦ということになるのか、そこが注目されます。日本のファンには寂しいことですが、半面田中がメジャーでどれほどの活躍を見せてくれるか楽しみでもあります。それが何年後になるかはわかりませんが。



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