幹事クリタのコーカイ日誌2013

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7月25日 ● 待ち合わせ今昔。

 待ち合わせの定番スポットというのがあります。名古屋で言えば名駅のナナちゃんの下とか、栄のクリスタル広場とか。僕は会社から比較的近い中日ビルの1階が多いのですが、そういう場所に例えば金曜日の夜6時とかに行くと、待ち合わせの人で溢れているものです。だからちょっと広めの場所だともう少し場所を限定しないと、なかなか相手を見つけられず苦労したりします。だからクリスタル広場なら三越寄り、などとさらに限定するのが待ち合わせ慣れしている人のやり方です。

 と言うのが、長年待ち合わせをしてきた中年の感覚なのですが、今の20代以下は全然違うそうです。クリスタル広場どころか、栄で7時、くらいの大まかな場所指定をして、後は現地で連絡をして会うのが当たり前なんだとか。栄って広すぎるだろう、栄キタの東急ハンズから栄ミナミのパルコまで歩いたら20分以上かかるぞと思うのですが、さすがに待ち合わせでそんなハズレにはいないから大丈夫だとか。ラシックで買い物しているか、セントラルパークでウロウロしているかくらいの差だから、栄に着いたら連絡して10分後くらいに会えれば良いんだそうです。

 これが携帯電話ネイティブ世代の考え方なんですね。時間も場所も大まかに決めるだけで、後は適当に連絡を取り合えば良いと。栄でも十分に広いのですが、渋谷とか新宿でもそれで待ち合わせできちゃうそうで、どれだけアバウトなんだよと思わずにはいられません。新宿って三丁目と都庁前ではもう全く別の街みたいなもんだぞと思うのですが。

 僕たちのように携帯電話のない時代から待ち合わせをしていた世代は、とにかく厳密に時間と場所を指定しないと不安で仕方ありません。基本的に携帯電話を信用していないのかも。だって話し中かも知れないし、バッテリーが切れちゃうかも知れないし、電波が入らないかも知れないし、そもそも忘れてきちゃうかも知れないじゃん、と思っているので、携帯電話に頼らなくても会えるようにしておきたいのです。

 時間の感覚も若者はアバウトなので10分20分くらいズレるのは何とも思わないようです。これも携帯電話で連絡が取れるゆえに不安にならないからでしょう。そういう手段を持たない時代は15分も待たされたら、相手か自分が待ち合わせ時間や場所を間違えているんじゃないかと思うし、いつまで待つべきか判断が難しかったものです。そして相手にそういう不安な思いをさせないようになるべく時間より前に待ち合わせ場所に行ったものです。当時遅刻は何分までなら待つかというような論議もありました。

 もちろん携帯電話があって電話なりメールなりLINEなりで簡単に連絡が取れるのだから、中年以上の世代もいつまでも厳密な待ち合わせを励行しなくても良いのかも知れませんが、何となくそういう「待ち合わせ文化」が体に馴染んでいるので、やはり時間と場所はきっちり指定しておきたいし、守りたいんですよね。



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