幹事クリタのコーカイ日誌2013

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7月24日 ● 香川率いるマンU?

 マンチェスターユナイテッドが日本に興行にやってきました。同時にアーセナルも来ています。イギリス人がオフシーズンに極東でたんまり稼ごうということでしょう。アーセナルはグランパスの監督をしていたベンゲルが率いていて、しかも地元出身の宮市もいますから、早速グランパスと親善試合。結果は3−1でアーセナルの勝利。宮市もPKを譲ってもらって1点を挙げるなど、収まりの良いカタチで試合を終えました。

 問題はマンUです。こちらは香川がいますからもちろん売りは「香川凱旋」。しかし、実態はとても凱旋と言うにはほど遠いものでした。試合はマリノスが大健闘、というか、マンUのコンディションが悪すぎるのではないかという印象。2対2の同点の後半16分から香川が途中出場。決定的なチャンスにキーパー正面へのシュートで失敗。さらにたまに攻撃に加わるものの得点できず、逆にマリノスが決勝点をあげて勝利しました。

 マリノスにしてみたら、いくら親善試合とは言え世界に冠たるビッグクラブであるマンUに勝ったのですから気持ちの良い勝利でしょう。20年前にスタートした当時のJリーグの人たちが聞いたら、ついに日本のクラブも世界に追いついたと涙を流して歓喜するくらいの快挙です。日本のサッカーファンはもっとこの勝利を喜んで良いはずなのですが。

 残念なことにメディアはそう考えていないようです。あくまでも主役は香川。マンUを香川が勝利に導くというのがメディアの想定した筋立てであり、マリノスはそのための噛ませ犬扱いでした。TBSの試合中継は常にマンU目線。どちらが地元なのか混乱するほど極端に偏った放送で、マンUがシュートを外せば「チャンスを逃した」であり、マリノスが決勝点を挙げたら「決められてしまった」です。マリノスファンならずとも聞いていて腹が立ってきました。

 酷かったのは「香川率いるマンチェスターユナイテッド」というアナウンサーの発言。これは的外れも甚だしいものでした。挙げ句にマン・オブ・ザ・マッチはなんと負けたチームの後半に交代出場しただけの香川。最初から決まっていた出来レースにしても無茶苦茶です。スポンサーのカゴメのごり押しかテレビ局の配慮かわかりませんが、大人の事情としてもそれはないでしょと言いたくなりました。

 これほどの偏向放送は滅多にお目にかかれません。さすが亀田兄弟を育てて(?)きた悪名高きTBS。ここまでストーリーを無理やり押しつけてくると、もはやスポーツやアスリートに敬意が感じられません。この局のスポーツ中継は全て「SASUKE」のつもりなんでしょうが、スポーツ好きとしてはバカにされているようで腹立たしいばかりです。


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