幹事クリタのコーカイ日誌2013

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7月23日 ● 参院選いろいろ。

 参院選は予想通りに自民党の圧勝。これで衆参のねじれが解消したので、今後の政権運営はかなりスムーズになることでしょう。重要法案がすんなり通るようになれば、内閣もどんどん仕事ができるわけです。恐らく3年後には衆参同時選挙となることでしょうが、それまでは久しぶりの安定政権。内政外交に山積した課題を解決してもらえるものと期待したいと思います。

 自民党圧勝の直接的な原因は経済政策が当たっていることなのは間違いありません。逆に言えば経済だけで自民党は信任されたに過ぎず、原発、TPP、消費税、憲法など個々の課題全てにおいて自民党に「白紙委任」したわけではないのですから、あまり調子に乗ると手痛いしっぺ返しを喰らうことになると思います。なにせ最近の選挙はとにかく「風」が強すぎて、しかもコロコロ風向きが変わるので、次にどうなるかは全然わかりません。

 その風で酷い目に遭ったのが維新だと思います。衆院選で大躍進を遂げたにも関わらず、橋下代表の慰安婦発言で一気にアゲインストの風になってしまいました。あれがなければ今回の参院選でも維新はかなり党勢を伸ばせたはずでした。負けると東西の意識の差もより露わになってくるでしょうし、これからの維新は正念場です。

 民主党の惨敗は風のせいばかりとは言えません。与党時代に自ら招いた失態であり、さらに言えば野党になってからも何らアクションを起こせずアピールもできず、ただズルズルと衰退していったのですから、まさに負けるべくして負けたとしか言いようがありません。海江田代表が辞任しないということは、しばらくは「死んだふり」のつもりでしょうが、そのまま死んでしまうことも十分あり得ると思います。

 今回は「ネット選挙」ということで、ネットを通じた選挙活動も行われたのですが、それについてはどれほど影響力があったのか微妙でした。ネットと親和性の高い層の投票率がなにせ低いので、ネットでの評判と結果があまり結びついていない気がします。ネット上ではかなり叩かれていたはずの山本太郎と渡邊美樹が揃って当選を果たしました。

 まあワタミの場合は比例なのでともかく、山本太郎がまさか当選するとは思いませんでした。反原発一本槍なのはわかりやすいとしても、言ってる内容が無茶苦茶だ、デマばかりだとあれほどネットで叩かれていても当選するんですから、ネットでの評判など当てになりません。もちろん、当選することがゴールではなく、今後国会議員としてどういう活動をしていくのかが大切ですから、山本太郎の言動には今後も注目していきたいと思います。



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