幹事クリタのコーカイ日誌2013

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7月8日 ● 弱い横綱は要らない。

 大相撲名古屋場所が猛暑の中で始まりました。今場所の焦点はなんと言っても稀勢の里の綱取り。どうやら14勝以上なら優勝していなくても昇進という空気を協会は作っているようですが、日本人横綱が欲しい興行の狙いはわかりますが、そんなにすんなりいくかどうか。

 これまでも幾度と稀勢の里はそういう期待を裏切り続けてきました。実力はあっても、肝心なところで自ら墓穴を掘ってチャンスを逃し続けてきた力士です。あの「北尾事件」以降、実質的に2場所連続優勝が横綱昇進の条件だったのに、優勝しないままに横綱昇進というあの事件の反省はすっかり忘れた振りをしてまでハードルを下げても、また裏切られるのではないかという雰囲気がプンプンします。

 それにもし14勝準優勝で昇進したら、必ず何かあるたびに無理やり上げ底して作った横綱だと非難されることも今から目に浮かびます。日馬富士のように連続優勝をして昇進してさえ、やはり不安定な成績で苦労しているくらいですから、稀勢の里が昇進後に11勝や10勝で終わったら何を言われることやら。

 協会が日本人横綱を欲しい気持ちはわかりますし、もちろん僕も望んではいますが、外国人力士にばかり厳しくして日本人は甘い条件で昇進させるなんてことは、やはりみっともない物欲しげな行為だと言うしかありません。最低でも優勝が今場所の昇進条件でしょう。日本人だからと言って弱い横綱を作っても仕方ありません。本当に角界に必要なのは日本人の横綱と言うよりも、白鵬と互角に戦える強い横綱なんじゃないかと思いますから。



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