幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月28日 ● 魔の水曜日。

 ウィンブルドンで大波乱が起きています。ナダルが1回戦負けしたのに続き、なんとフェデラーが2回戦で負けてしまいました。これはナダルが負けた以上に衝撃的です。なにせ芝の王者フェデラーです。グランドスラムで36大会、丸9年間もベスト8以上に進出し続けた「ミスター安定感」のフェデラーが、もっとも得意としているウィンブルドンの2回戦で負けるとはさすがに思いもしませんでした。

 フェデラーの36大会連続ベスト8以上というのは、数々の記録を打ち立ててきたフェデラーにとってもとりわけダントツの記録。2位がジョコビッチの16大会(継続中)、3位がレンドル14大会、4位ナダル11大会というのですから、もう超人的に抜きん出ていたもの。それなのに、その記録もここで途絶えてしまいました。

 ナダル、フェデラーだけではなく男子のボトムハーフはシードダウンが続出、「魔の水曜日」と言われました。ツォンガもワウリンカもチリッチも負けて、ボトムハーフのシード選手16人中3回戦へと勝ち上がったのは半数以下の7人です。第2シードのマレーの次に高いシードで残っているのは第15シードでクレースペシャリストのアルマグロなのですから、もうドローだけ見ている分にはマレーの決勝進出は決定的だと思いますが、なにせこれだけ大荒れな大会だけにマレーとて何が起きるかわかりません。

 それに比べればジョコビッチのトップハーフは比較的順当です。こちらの山にいる錦織にしてみれば、もう少し荒れてくれたらチャンスがあるのにというところでしょうが、もともと一番楽な山に入ったのですから文句を言っても始まりません。それにトップハーフにもいつ嵐が起きるかわかりません。なにせ今年のウィンブルドンは芝がやたらと滑って転倒する選手が続出。それが有力選手の棄権負けにつながっているのですから。

 ちなみに女子も「魔の水曜日」でボトムハーフが大荒れ。3回戦へ進んだシード選手はこちらも男子と同じ16人中7人。アザレンカ、シャラポワ、エラーニ、ウォズニアッキと上位シード勢が総崩れで、第8シードのクビトバが残っているくらいです。男子同様にトップハーフはまだ順当ですが、これもどうなることやら。

 それにしても前半からこんなに目が離せないグランドスラムも久しぶりです。いつもなら1週目は日本人選手の頑張りを応援して、2週目になったらトップ選手たちの削り合いを見るところなのに、今回は2週目に果たして誰が残っていて何を楽しみにしたら良いのか心配になるほどです。


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