幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月21日 ● 善戦で満足する段階ではない。

 コンフェデ杯のイタリア戦、3対4の逆転負け。この試合については、もちろんいろいろに語られています。評価が分かれています。基本的には良い試合をした、それは間違いありません。日本はイタリアよりボールを支配し、常に攻勢でした。試合内容は互角以上です。でもせっかく勝てる試合を落とした、その勝負弱さもまた事実です。

 評価が分かれるのはコンフェデ杯はW杯の前哨戦なんだから、勝ち負けよりも内容が大事だという立場を取るか、代表の試合はまず勝つことが優先だという立場を取るかです。もちろん内容があって勝つのが一番なのですが、少なくとも内容がなく完敗したブラジル戦に比べれば、イタリア戦はずっとマシでした。

 ブラジル戦はひどいものでした。もちろん日本はW杯最終予選からすぐにブラジルに移動してコンディションが悪かったことは確かです。相手は開催国でありその初戦なんだからモチベーションが高いのもわかりきっています。だから、それこそブラジル戦は勝ち負けよりも内容が大事だと思ったのですが、残念ながら内容が伴いませんでした。

 そのブラジル戦から立て直して、イタリア戦であれだけのパフォーマンスを示すことができたということ、僕はこれを一番に評価したいと思います。日本はそれだけの力を身につけたのだと証明しました。まだイタリアに勝ちきるだけの力ではありません。しかし、それは経験と自信の不足という問題かも知れません。もうちょっとのところまではきているのだと思います。

 ただその「もうちょっと」を埋めるためには、今回の試合を「良い試合だった」と総括していたらダメでしょう。経験と自信を持つためには勝つことしかないのですから。もう相手がどんな強豪国であれ、善戦で満足する段階は通りすぎたのです。そういうレベルに日本が到達した、それが今回のイタリア戦でわかったことです。1年後の本番では、いよいよ日本も世界の強豪国のひとつに数えられることでしょう。楽しみです。



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