幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月11日 ● 成長途上の少女たち。

 AKB48の選抜総選挙があった影響で、ちょっと彼女たちのMVをまとめてYouTubeで見てみました。ちょくちょくとは見ていましたが、きちんとまとめて見たのは初めてでしたが、随分と凝って作ってあるのが多くて、結構楽しむことができました。かつてのマイケル・ジャクソンのMVを思い出させるようなストーリー仕立てのMVもあって、ちゃんと作ってるんだなぁと感心しました。

 見ていて思ったのですが、やはりAKB48は「少女である」ということが何より重要な要素だと思いました。その世界観は宮崎駿のアニメと似ていて、「ひたむきで真っ直ぐな少女が一途に頑張る」姿を見せているわけです。ナウシカやキキが前田敦子であり大島優子だと言ったら、多分ジブリファンは怒るのかも知れませんが、少女が成長する姿を見せるのは同じであり、それが喜ばれるのが「クールジャパン」的なものなのでしょう。

 「成長途上の少女」としての役割を果たせなくなってきた20代の主要メンバーが卒業というカタチで抜けていくのはAKB48としては致し方ないところではありますが、数年前のMVを見ていると、これだけのメンバーが集まったというのはやはりスゴイことなんだろうなとも思いました。偶然に集まったわけではなく、何らかの必然があって引き寄せられて集まったのが前田であり大島であり、板野、高橋、小島、篠田、渡辺であったのだろうと思います。

 彼女たちが順番に抜けていき、それを別のメンバーが埋めていっても、やはり最初に集まったメンバーの輝きを上回ることができないのではないかとMVを見ていて感じてしまいました。次世代のメンバーが同じようなことをやっても、それは単になぞっているだけで新しくはないからです。

 アイドルは常に移ろっていく存在です。永遠に同じところにとどまってはいられないし、同じことを他の人間がやっても真似しているだけに過ぎません。このままAKB48というスタイルを続けていても、宝塚歌劇団と同じように確立されたスタイルとして残ってはいっても、どんどん一部のファンだけのものになっていくのではないかと思います。それは秋元康ほどの人ならとっくにわかっていることでしょうから、いま頂点にあるAKB48が、これからどういう展開を見せていくのか、その行き先は楽しみではありますが。



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