幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月9日 ● 指原1位という妙手。

 第5回となるAKB48グループによる選抜総選挙。毎回その規模を大きくしていき、国民的話題へと成長してきました。こんなことをここまでのイベントに育て上げる戦略の巧みさは、さすがというしかありません。

 今回の注目は世代交代が起きるかどうかで、これまで「神7」と言われていたメンバーが「次世代」と言われる若いメンバーに取って代わられるのかどうか、という順位争いが争点とされていました。まあこのあたりの盛り上げ方も実に巧妙です。アイドルグループ内の若返り問題を世間一般の関心事にするなんて普通考えつきもしません。

 で、結果としてこれがまた実に微妙というか絶妙なことになりました。世代交代が起こったわけでもなく、起こらなかったわけでもなく、「道化」が1位になるという、ある意味では過渡期を象徴するような変化球。いわば世代交代を進める上でワンクッションをおいたという妙手が指原1位です。

 昨年前田が卒業し、さらに板野の年内で卒業が告知されている上に、今回の篠田の突然の卒業宣言。急ピッチで進む世代交代ではあるのですが、いきなり若手中心にするのではなく、指原をワンポイントでつないで緩急をつけておいて、その間に着々と若手へ切り替えるという、まるで最初から考えていたかのような継投策です。新旧エースを従えての指原センターというカタチはまさに世代交代の予告編です。

 それからこの総選挙による指原と峯岸の復権というシステムもスゴイと思います。スキャンダルを起こした政治家が選挙で通れば「禊ぎ」が済んだという理屈を、そのままアイドルに移植できるとは思いませんでした。矢口真理に選挙がないのが残念です。

 さらに秋元がさしこセンターでどんな曲を書くのか、これでまた期待が高まってしまうわけで、大島や渡辺がセンターになるよりも結果として注目を集めるわけですから、つくづくよくできた順位だったと感心してしまいます。まあ、さしこがまゆゆの1.5倍もの票を集めるというのはちょっと予想外で納得できないですが、これも地方の時代ということでしょうか?W松井の「神崩し」もできたわけですし、地方グループの躍進というのもまたうまくできているなぁと思いました。感心してばかりの総選挙でした。



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