幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月8日 ● 4強と3強。

 昨夜の全仏男子準決勝ジョコビッチvsナダル戦は予想通りの大熱戦でした。この2人の対戦はいつものことですが守備力が異常に高いため、特にクレーではなかなかポイントが決まりません。お互いにエース級のショットを打ち合いながら、それを拾いまくります。結局いつものごとくフルセット、4時間37分の激闘の果てにナダルが勝ちました。ジョコビッチの生涯グランドスラムの夢はお預けです。

 この2人の対戦はこれで35回目。これは歴代最多タイですが、まだ27歳と26歳だけにこれを更新していくことは間違いないでしょう。戦績は今回のナダルの勝利でナダル20勝ジョコビッチ15勝。先にトップに躍り出た早熟のナダルがリードしていますが、ジョコビッチが今後追い上げてくることでしょう。まだまだ幾多の名勝負を期待できると思います。

 この2人にフェデラーとマレーを加えた4強は、随分と長きにわたって男子テニス界を牛耳っています。彼らが大きな壁となって立ちふさがっているために他の選手はグランドスラムタイトルを取るどころかベスト4に進むのさえ狭き門。今回はマレーが欠場、フェデラーが不調でツォンガに敗れたために、ツォンガとフェレールの2人が準決勝に進みましたが、次のウィンブルドンではマレーが出場し、フェデラーも芝が得意ですから、また4強によるベスト4独占の可能性が高いと思います。

 男子の4強に対して、女子は最近セレナ、シャラポワ、アザレンカの3強の構図がはっきりしてきました。今大会でもこの3人が順当に準決勝に進出し、アザレンカを破ったシャラポワがセレナとの決勝戦に臨みますが、しばらくは3強で競い合う展開になりそうです。

 ただ男子4強と違うのはお互いの対戦成績に差があること。4強は拮抗していて対戦しても勝ったり負けたり。せいぜいフェデラーがナダルを苦手としているくらいですが、女子3強はセレナの一人勝ち状態です。直接対決したらほぼセレナが勝ちます。ただセレナは大会序盤での取りこぼしが多く、そのために直接対決する前に消えてしまうことがあるので、シャラポワやアザレンカがランキングでは競り合えるだけ。本当の意味で「3強」と言えるのかは微妙です。

 31歳のフェデラーに衰えが感じられるのに、同じ31歳のセレナの強さは全く変わりません。恐るべきアスリートです。逆に男女ともハタチ前後の若い世代の追い上げがあまり感じられないのが残念です。それだけ現代のテニスは若さだけでは勝てない領域に入ってきているのかも知れませんが。



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