幹事クリタのコーカイ日誌2013

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6月3日 ● 錦織がナダルに挑む。

 日本時間の今夜、全仏オープンテニス4回戦で錦織圭がナダルと対戦します。今大会第13シードを得た錦織は順調に勝ち上がってきました。実力通り、ランキング通りというのは簡単ですが、クレーが得意とは言えない錦織ですし、腹筋も痛めていてサービスも全力でなかなか打てない状態で、ここまで勝ち上がってきたのはやはり大したものだと思います。

 対するナダルは全仏はまさに彼の庭。クレーコートでは間違いなく史上最強なのですが、今大会はスロースターターぶりが目立ちます。まあ少々序盤にリードされたところで、ほとんど不安は感じませんが、ナダルがナダルらしくなってくるのはやはりセカンドウィークに入ってからなのでしょう。

 かつてナダルはまだ錦織がジュニアから卒業する頃に「将来トップ10、いやトップ5に入ることができる選手」と錦織のことを評していました。当時それを聞いて僕はナダルのリップサービスだと思っていました。松岡修造を上回ることはできても、日本の男子がトップ5なんて無理に決まっている、せいぜい30位以内に入ってシードを貰えるくらいになれれば上出来だろうと。

 ところが錦織はナダルの言葉を証明するかのように成長、今ではいよいよトップ10を狙えるところまでランキングを上げてきています。あと2〜3年後にはトップ5に入ることだってあり得ない話ではなくなってきました。ナダルはリップサービスではなく本当のことを言っていたようです。

 今夜の錦織とナダルの対決、もちろんナダルが圧倒的に有利でしょう。錦織がナダルに勝てるというイメージがあまり湧きません。しかしそれでもやはり楽しみな一戦ではあります。かつてジョコビッチに勝ち、今年フェデラーにも勝った錦織は、ファンに夢を見させてくれるファンタジスタです。ナダル相手に今の錦織はどれだけのプレーができるのか、これは必見だと思います。



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