幹事クリタのコーカイ日誌2013

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5月28日 ● メトロで回り続けて。

 昨夜は仕事がちょっと遅くなって帰りの地下鉄に乗ったのは11時を過ぎていました。名古屋の地下鉄名城線は環状線です。そのまま乗っていても僕の家の最寄り駅に着きますが、いつもは途中で鶴舞線に乗り換えて環状線を横切って帰ります。昨日は時間が遅く乗り換えても、待たされる時間が長いかも知れなかったので、そのまま乗っていくことにしました。

 僕が座った隣の席の若い男性は半ズボン姿から察するとまだ大学生かも知れません。隣に座ったら酒臭かったので酔って寝ているのでしょう。2駅ほど乗っている間に彼はどんどん深く眠ってしまったようで、体が左右に揺れ始めました。僕はターミナル駅で人が一斉に降りた時に場所を移動して彼とは斜め向いの位置に移りました。彼の隣には若い女性が座りました。

 酔っ払いはますます揺れが大きくなり、若い女性の肩に頭がもたれかかっていきます。女性はスマホに熱中していて最初は気がついていませんでしたが、さすがに体が触れて気付いたようで少し間を空けました。しかし酔っ払いはますます大きく揺れ始め、体が45度くらい傾いています。ついに女性は3人分ほども間を空けてしまいました。

 酔っ払いの男性はほとんど座席に横になるくらいまで倒れ込んで、しばらくすると起き上がって今度は逆方向に倒れ込んでいきます。完全に横になってしまうのかと思いきや、腕相撲でギリギリのところから挽回するがごとく、また不死鳥のように起き上がってきて、また反対側へ。なかなか見ていて飽きません。

 20数分乗っていると僕の降りる駅に着いてしまいました。環状線のほぼ半周近く回ってきたことになります。酔っ払いは僕よりも前にすでに乗っていましたから、きっと半周以上乗っていることでしょう。多分降りるべき駅はとっくに乗り過ごしています。

 一体彼はいつまで地下鉄に乗っているつもりか、どこで気がついて降りるのか、また混んだ駅に着いて乗客がたくさん乗り込んできたらどうするのか、興味は尽きなかったのですが、さすがに夜11時半近くに酔っ払いの後をつけて地下鉄に乗っているほど僕も暇ではありません。未練を残して地下鉄を降りました。まあ環状線だからずっと名古屋市内をぐるぐる回り続けているだけで、どこか遠くまで運ばれてしまうわけではないので良いんですけど、彼が終電まであのままかもと想像すると、それはそれで楽しいです。



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