朝ドラ『あまちゃん』がスタートして１ヶ月が過ぎました。クドカン脚本の朝ドラということでスタート前から話題、始まってからも好評で話題になっていますが、実は僕も毎日録画して見ています。朝ドラを見る習慣は絶えて久しくなかったので実に新鮮です。

　朝ドラは見慣れていませんが、クドカンのドラマはよく見ているので違和感はありません。テンポの良さや、いかにもクドカンらしいコメディ部分、細部での凝った演出も素晴らしいですし、キャストも主役の能年玲奈の脇を固める共演陣がクドカンのドラマの常連や舞台系のベテラン俳優が多く、未熟な主人公の成長を周囲の人が温かく見守りサポートするという朝ドラの基本設定と重なり合って楽しく見ていられます。

　最初は戸惑った東北弁も見ているうちに慣れてきました。大河ドラマ『八重の桜』もそうですが、恐らく地元の人からしたらおかしな東北弁なのでしょうが、我々からしたらやはりネイティブの発音は流暢すぎて聞き取れないので、これくらいでちょうど良い感じがします。

　このドラマは時間設定がきっちりされています。2008年から少しずつ「いま」に近づいてきています。主人公は将来東京でアイドルを目指すそうですが、それと東日本大震災をどう絡ませて見せるのか、またそこからの復興をどう描いていくのか、今はまだ能天気なストーリーを楽しみながらも先を考えると少し緊張します。

　最後に。若き日の春子（小泉今日子）を演じる有村架純の聖子ちゃんカット姿が実にデビュー当時のキョンキョンぽくて、往時を知るオヤジには「胸キュン」です。