幹事クリタのコーカイ日誌2013

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4月20日 ● アイドル顔。

 娘と一緒にテレビを見ているとします。と言うか、まあ割とよく一緒に見ています。バラエティ番組や音楽番組が多いのですが、最近はよく「懐かしいアイドル」とか「昭和の名曲」とか、その手の古い映像を使った安易な企画がやたらと多くて、そのせいで娘はまだ19歳のくせに70年代、80年代のアイドルに妙に詳しかったりするわけです。郷ひろみ、山口百恵、ピンクレディー、田原俊彦、近藤真彦、松田聖子、中森明菜、小泉今日子、少年隊などなど。

 平成生まれの娘から見ると、今見ても可愛い、カッコいいアイドルもいますが、「なぜこんなのに人気があった?」と驚くようなものもたくさんいるようです。なにせアイドルは「偶像」です。偶像だから当時の熱狂的な空気の中にいたからこそ、その人気も理解できるわけで、時空を超えてしまうと全く理解不能になるようです。

 例えば百恵ちゃんの良さは娘も理解できます。明菜もわかる。聖子は可愛いかどうか微妙だけど歌は良い。でもトシちゃんとマッチは歌が下手すぎ。桜田淳子?どこが可愛いの?石野真子?どうしてこれがスタ誕で合格したの?榊原郁恵?バラドルにしか見えないんだけど?天地真理も浅田美代子も当時は絶対的な人気を誇ったアイドルでしたが、今の目で見ると大して可愛くないというのは無理からぬ話。

 そもそも「可愛い」の基準が随分と変わってきています。キャンディーズを見てもランちゃんはわかるけどスーちゃんはどこが良いの?と言われます。いや、デビュー当時はスーちゃんがセンターで一番可愛いと思われていたんだよ、と言っても通じません。考えてみれば田中好子だけではなく、天地真理、浅田美代子、榊原郁恵、石野真子、みんな共通した顔立ち。平板で頬がふっくらと盛り上がっていて目も鼻も丸い。いや顔も体つきも全体に丸っこい。それが当時のアイドルらしい可愛い顔だったのです。幼児というか赤ん坊の可愛さです。

 いま人気のあるシャープなラインで小顔、アヒル口にネコ目なんてアイドルは当時は異端、というか、いたのかな?キャンディーズのミキちゃんは当時「細すぎる」と言われていたけど、今の子にしたら普通。パフュームのあーちゃんは太いと言われてしまい、のっちが良いなんて、スタイルに対する要求水準が高過ぎるでしょ。まあ僕ものっちが一番好きですけど。70年代に佐々木希や桐谷美玲がいたら人気が出たのかどうか。少なくとも一般受けはしなかったのかも知れません。

 まあ常に人気は移ろいやすく、好まれるルックスも変わっていきます。いま人気絶頂のAKB48も次の世代から「なにが良かったの?」なんて聞かれてしまうんですよ、きっと。



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