幹事クリタのコーカイ日誌2013

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4月6日 ● 維新は軍事国家を目指すらしい。

 石原慎太郎「閣下」が朝日新聞のインタビューで日本は「軍事国家になるべき」と言っています。いやはや、さすが閣下としか言いようがありません。しかも「橋下徹を首相にしたい」となると、これはもう軍事独裁政権を目指して世界征服に乗り出す狂信的な悪の指導者っぽいイメージになってきます。ある意味、ヒールに徹したキャラ作りとしては徹底していて素晴らしいとも言えますが。

 恐らく閣下も相手が朝日新聞だからこそ敢えてそういう言葉を選んでいるという気もしますが、それにしても不穏な発言です。これで「言ってやったぞ」と意気軒高な閣下はともかく、一緒に維新の会をやっている橋下以下の人たちはさぞかし肝を冷やしているのではないでしょうか。これでは維新の会は極右団体みたいになってしまいます。

 もちろんこうした極端な発言をすることで一部には強い支持を得られることでしょうが、広く国民から支持を集めようと考えているならマイナスでしかありません。「戦争をしたがる怖い政党」だと思われてしまったら穏健な保守層も、維新の会に期待している若年層も避けることでしょう。もちろん維新の会と連携しようと模索している保守系政党も「大丈夫か?」となります。自民党はますます公明党との両天秤が難しくなってきました。

 橋下も閣下がここまで暴走するとは考えていなかったのではないでしょうか?敵が多い橋下にとって閣下は心強い理解者ではありますが、これでは「贔屓の引き倒し」という諺も思い浮かんできます。かと言って簡単に言うことを聞いて大人しくしていてくれる「暴走老人」でもありませんから、このままでは共倒れという危険性もはらんでいます。

 常に新たなわかりやすい敵を仕立てあげては劇場型パフォーマンスを演じて多くのファンを作ってきた橋下ですが、閣下は味方でありながら一歩間違えば獅子身中の虫となってしまいそうです。参院選までに閣下をうまく利用できるのか、それとも切るのか、相変わらず橋下は修羅の道を歩んでいるなと思います。



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