幹事クリタのコーカイ日誌2013

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3月20日 ● オヤジの道は険し。

 先日のピアノの発表会の後に懇親会なるものにも参加しました。これまで発表会が終わったら、そそくさと帰っていたのですが、ピアノの先生とフルートの先生が今月でいなくなるということもあって、たまにはそういう会にも出てみようかなぁと思ったからです。

 参加していたのはピアノ、フルート、バイオリン、サックスの先生方とスクールのスタッフ3名、そしてスクール生の約7割くらい。総勢40人くらいはいたでしょうか。スクール生の平均年齢はかなり高く、ざっと見たところ40才オーバーかと思いました。男女比はちょっと男性が多いかなってところ。つまりオジサン6割オバサン4割という感じです。

 僕はスタッフやサックスの先生と話をしながら会場の様子を見ていたのですが、僕のピアノのMちゃん先生が人気者で、男性のスクール生たちに囲まれて、なんだかんだ話をしたり一緒に写真を撮ったりと引っ張りだこの様子。普段のレッスンは1対1なのでよくわからなかったのですが、なるほど若くて可愛らしい女性なんだから、あんなにオヤジ人気が高いのかと納得しました。

 で、彼女に積極的に話しかけにいったり写真を撮ったりしているのはアラフォーの男性陣が中心。それより若い層は逆に遠慮がちというか、引っ込み思案というか、近づきたいけど様子をうかがっているという印象だし、逆に50才オーバーはニコニコしながら遠くから見ている感じ。24歳の「先生」に対してアラサーだと近すぎて意識しすぎてしまうし、アラフィフだと娘のように思えるので、一番遠慮なくガンガンいけるのがアラフォーの「小オヤジ」たちなのでしょう。

 もちろん傍目には「小オヤジ」と言えどもオヤジには違いないのですが、30代後半から40歳くらいの男性というのは、実年齢や見た目はオヤジでありながら、内心ではまだ若者と同じメンタリティだったりしますから、若い女性への接し方に相手の認識とのギャップがあることがよく見てとれます。要はまだオヤジとしての自覚や振る舞いが身についていないのです。

 僕もさすがにオヤジ歴が長くなってきた「中オヤジ」ですから、そのあたりの機微はわかるようになりました。自分がオヤジであることをきちんと自己認識した上で、オヤジとして嫌われない、できたら好感をもたれる、願わくばリスペクトされるオヤジになるための振る舞い方というものがあります。これを間違えると単なるわかっていない、空気の読めない、嫌われ疎まれる勘違いオヤジになってしまいます。と言うか、素のままでは大抵オヤジは若者に嫌われるものと相場が決まっていますから。

 もちろん好感の持たれるオヤジにもいくつもの「型」があります。佐藤浩市型の色気オヤジもいれば、中井貴一型の誠実オヤジ、石橋貴明型のヤンチャオヤジ、所ジョージ型の趣味オヤジ、他にも不良オヤジや熱血オヤジ、知性派オヤジ、アクティブオヤジなどなど。各自が人生経験を生かして自分に合ったタイプを目指せば良いと思うのですが、いずれにしても「小オヤジ」たちの奮闘ぶりを見ていると「まだまだだね」と、その修業不足ぶりを感じてしまいました。若い女性に好かれる「オヤジの道」もなかなかに難しいものです。まだオヤジの入口に入ったばかりでは仕方ないでしょう。

 なんて、上から目線で言っていますけど、自分も本当に修業ができているかどうか怪しいものなので、他人の振る舞いを見てよくよく自らも反省しなければと思いました。



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