幹事クリタのコーカイ日誌2013

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3月12日 ● 井端は大丈夫か。

 中日ファンとして、いま井端の今シーズンを案じています。WBCで神がかり的な活躍を演じている井端。ここまで12打数8安打。打率.667、出塁率はなんと.750。ちょっと異常とも言える絶好調さです。WBC開幕前には「井端いらね」などとネットで陰口を叩かれていたはずなのに(始まってみたら「中居いらね」でしたが)、アメリカへの決勝トーナメントに行けるのも井端のお陰とまで言われるほど。中日の選手が全国区になることは滅多にないのですが、今の井端はまさに日本球界の星のような存在です。

 でも長年にわたって井端を見てきた中日ファンとしては、いまの井端の立ち位置は違和感だらけです。本来そういう華やかなところに立つ選手ではありません。守備の職人としてさりげなくファインプレーをし、荒木を進塁させるためにきっちりバントをし、チャンスに時々渋いタイムリーを打つ。主役の座は他の選手に譲りながら、でもきちんと存在感は示す。まさに中日伝統の玄人好みするいぶし銀タイプ。それが井端です。

 その井端が窮地の日本代表を救うために、春先から全開でプレーしています。それはもちろん嬉しいことなのですが、37歳のベテランがこんなにフルスロットルで飛ばしたら、とても夏までもつとは思えません。今季打倒巨人を果たすために欠かせないベテランが、夏場に息切れしたり、勝負時の秋に故障でいなかったりしたら大変です。あまりWBCで活躍していない巨人の選手たちがシーズンインとともに好調になったら腹さえ立つことでしょう。

 とは言え、やっぱり井端がこうして大活躍をして注目を浴びるのもファンとしては本当に嬉しいですし、井端のこの活躍が日本の野球ファンの間で伝説となってずっと語り継がれたら「良かったなぁ」とも思います。明らかに井端という選手のステータスが1ランク上がった感じがします。これで引退後に指導者や解説者としてのオファーも増えることでしょうし。

 とにかく怪我せず無理せず決勝戦までの残り3試合を良い状態で終えて、チームに戻ってきてくれたらと思います。もちろんWBC3連覇してMVP取って凱旋帰国するのが一番ですが、もうここまでの活躍でも十分すぎるほどですから。MVPはマエケンに譲っても良いですよ。その方が井端らしい気がします。



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