昨日のＷＢＣ第１ラウンド初戦のブラジル戦。日本はかなり苦戦をしました。先発の田中の調子が上がらず、打線もなかなか火を噴かず。何とか終盤に逆転をして勝利を収めたものの、明らかに格下と思われていたブラジル相手にこんな苦戦を強いられているようでは、果たしてキューバや韓国に勝てるのか不安がさらに増してしまうというものです。

　ただ野球というのは番狂わせの多いゲーム。どんなに強いチームでも勝率が７割を超えることはなかなかありません。そう考えるとこの程度の苦戦をしても、最後はきっちり勝ったことを評価すべきなのかもとも思います。特に勝負どころでのベンチの采配がズバリ当たったことは素晴らしかったです。出塁した内川を糸井が送りバントで進めて、代打井端の同点打。この得点はベンチの想定通りに事が進んだわけで、こういうことがきちんとできるのは日本の強さだと思いました。

　また阿部が代打に出てきてそのままマスクも被っていましたが、故障の回復具合は順調そうな印象でした。あまり無理させるわけにもいかないでしょうが、第２ラウンドに進まないと話になりません。ブラジル戦を勝てたのは大きいですし、中国戦にもしっかり勝つためにも阿部が使えるのは大きいと思います。

　こういう大会ではその時に調子が良い選手を見極めて起用することが一番大事。名前だけで使ってブレーキになっては困ります。監督コーチの腕の見せ所です。