幹事クリタのコーカイ日誌2013

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3月2日 ● 人格や識見では決まらない。

 愛知県の自民党が7月の参院選の候補者を決める予備選挙を実施しました。僕の会社の後輩でありテニス仲間だった(最近テニス一緒にしていないので過去形なのが残念)県議のT西がチャレンジしましたが残念ながら敗れてしまいました。ちょっと情勢は厳しいかもと心配していた通りになってしまいました。

 相手は61才のベテラン県議。T西は48才当選1回の新人県議。キャリアでは差がありますが、逆に若いフレッシュな候補の方が将来性があるとも考えられます。特に今回は67才の現職議員が引退し、その後釜を決める予備選だったのですから、世代交代を印象付けられる若手の方がアピール度が高いだろうと思うのですが、そういう単純な理由では政治の世界は進まないようです。

 T西の父親は長年愛知自民党県連の重鎮だった人で、大村知事とも親しい仲。ただ大村知事は自民党を離党しているし、現在の県連幹部とは対立する関係。こういう父親が後ろに控えている以上、本人も党内の派閥争いに巻き込まれざるを得ません。しかも今回は尾張VS三河という地域による争いさえ勃発した模様。引退する議員の地盤が三河だっただけに、三河側がこの議席は譲れないというような話になったみたいです。

 若手VSベテランというだけの争いならまだ良かったのに、県連の主導権争いに地域間抗争まで誘発してしまっては、もう当人たちの能力とか人格、識見はもちろん政策までも脇に追いやられてしまいます。せっかくT西のような明るく行動力も体力もユーモアもあり、グローバルなセンスやビジネスセンスもある人材を国政に送り出すチャンスだったのに、つまらない政争で潰してしまいました。しかも今回の予備選によって割れた党内がうまく融和できるかどうかもわかりません。

 ただ自民党は今回3人区の愛知県に2人擁立するという話もまだあるようで、完全にT西の目がなくなったわけではないらしいですが、恐らく相手県議は一本化を強く求めてくることでしょう。共倒れの恐れがありますから「何のための予備選だったのか」と主張するに決まっています。まだまだ揉めるでしょうし、揉めれば揉めるほど各方面からの批判も大きくなります。こんな渦中の真ん中に立つストレスたるや想像を絶するものがあります。僕ならすぐに胃に穴が空きそう。政治家は到底無理です。勝負事はテニスだけで十分です。

 


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