幹事クリタのコーカイ日誌2013

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2月6日 ● アベノミクス。

 「アベノミクス」で株価が上がっています。もっとも、ユーロ高、ドル高は安部政権が誕生する以前にすでに起きていて、それにつれて株価も上昇機運にあったわけですから、アベノミクスは単に時流に乗っただけという見方もできます。株価の上昇は「きっかけ待ち」だったということです。

 とは言え、運も実力のうち。安部政権は7月の参院選までこの調子を持続したいでしょうし、アメリカ市場も上昇を続けているので、もうしばらくは円安株高傾向は続くことでしょう。リーマンショック直前にマンションを売却した資金で株や投信を買いまくった僕としては、ようやく真っ青だった顔色に赤みがさしてきたというところです。まあ大損状態から「ちょっと損」状態まで戻ってきてくれたら御の字ですけどね。儲かるところまで株価が上がるとはあまり思えません。

 なにせ実体経済の回復はまだまだ先のことというか、本当にどこまで回復するか疑問だからです。輸入大国になってしまった日本ですから、円安は決して良いことばかりではありません。特に原油価格の上昇は企業にも消費者にも重い負担になります。賃上げに関して消極的な企業がほとんどであることを思うと、原油価格の急騰による物価の上昇で内需はさらに冷え込むことも考えられます。

 賃上げした企業の法人税を減らすという施策もあるそうですが、政府は良い流れできているうちに次々と手を打って、本格的な景気回復をはかって欲しいと思います。いったんこの流れを止めてしまったら、その時の日本経済はどこまで落ち込んでいくのか恐ろしい気がします。本当に必要なことは単なるインフレではなく、弱体化した日本企業の体質改善をし、イノベーションにより労働生産性を高めていくこと。アベノミクスによる上辺の経済回復の間に、地道な改革で真の実力をつけていかなければなりません。



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