幹事クリタのコーカイ日誌2013

[ 前日翌日最新今月 ]


 
2月3日 ● 結婚に踏み切れない理由。

 先日たっぷり飲んだ時に「結婚」の話題になりました。まあ酒席の定番です。結婚って楽しいかどうか、した方が幸せかどうか。なぜ相手がいても結婚に踏み切れないのか。本当に結婚しなければいけないのか。そんなものは人それぞれに決まっているのですが、まあネタとしては盛り上がります。

 もちろんいろいろな意見があります。国家レベルで考えれば、若い男女がどんどん結婚して子どもを産んだ方が良いでしょうが、個人レベルでは現在の状況では結婚は「あまりお勧めできない」というか、なかなか難しい制度になってきていると思っています。それは世の中が変わってきて結婚という制度の綻びが大きくなってきた、もしくは今の結婚のあり方では幸せを昔ほど担保できなくなってきたからです。

 この理由を語りだせばちょっと長くなるので、あまり深く突っ込みませんが、多分若い人たちの晩婚化、未婚化という現象は、彼らが直感的に「結婚はやばい」と感じ始めているからだと思います。どれだけ年寄りが「産めよ増やせよ」と言ったところで、当人たちにしてみれば「それって本当に自分が幸せになれるの?」と思ってしまっているから、慎重になってなかなか結婚に向かっていけないのでしょう。

 彼らが結婚しないのを単純に経済的な理由にしている場合が多いですが、実はお金のことだけなら何とでもなるものです。そうじゃなくて、「永遠に」「一人だけ」「べったり」一緒にいなければならないという「一夫一婦制」に対する根源的な不安の方が大きいのではないかと思っています。

 人生経験の浅い若い時の選択なんて、なかなか正しいチョイスができるものではありません。まして熱に浮かされたような恋愛の果てに選んだ結婚相手なんて、いつまでもそんな感情が続くとも思えません。それなのにその選択を絶対無二のものとして人生の終わりまで添い遂げるなんて、結構無謀な試みです。

 特に女性にとっては生活基盤を男性に依存する割合が大きく、リッチな人生になるかどうかを大きく左右する決断です。そうそう簡単に博打を打てるものではありません。「本当にこの人で良いのか?」と人生を賭けた選択に迷って先延ばししたくなる気持ちはよくわかります。さらに「しまった」と思いながらも仕方なく結婚生活を続けている多くの先輩がいます。愚痴ばかり既婚者から聞かされたら、誰だって不安になります。

 せめて「永遠」ではなく「期間限定」で見直しありとか、「一人だけ」ではなく「複数選択」可能とか、「べったり」ではなく「つかず離れず」程度で結婚生活が可能なら、もっと気軽に結婚できるでしょう。まあ離婚や単身赴任も含めた別居結婚が増えているとか、不倫が当たり前のようになってきているのは、一夫一婦制度への「非公式」な抵抗ではないかと思います。

 そこでひとつ解決策。それは源氏物語の世界のような「通い婚」の復活です。女性は実家にずっと住んで、男性が相手の女性の家に通う。経済力がある男性なら光源氏のように複数の女性の元へ通うことも可能。女性は男性のために家事をしなくても良いので自由に活動できますし、男性は家で待つ奥さんの愚痴を聞かされなくても済みます。日本古来の伝統を復活させるのですから「保守派」にも受けがいいはず。まあ「1対1」ではなくなるので、モテ格差は間違いなく広がりますけどね。あぶれる男たちから怨嗟の声が聞こえてきそうです。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」