幹事クリタのコーカイ日誌2013

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2月2日 ● AKB48という実験。

 峯岸みなみの丸坊主にはさすがに驚きました。二十歳のアイドルが役作りのためでもなく、スキャンダルの謝罪として頭を丸めると言うのは想像を絶するやり方です。いま体罰問題がこれだけ世間を騒がせているところで、敢えて体育会系の罰を想像させる丸坊主。改めてAKB48の話題作りの巧さと徹底ぶりには驚きます。常にこちらが思っているアイドルグループの「ありよう」の斜め上を行く、という姿勢には感動すら覚えます。

 そもそも48人もいるアイドルグループというスタート時点から常識外れでした。常設の劇場、地方の姉妹グループ、センターを争う総選挙、じゃんけん大会、海外に広がる姉妹グループ、スキャンダル後の地方左遷、エースの唐突な卒業、そして丸坊主です。過激であってもスキャンダラスであっても、話題になるようなことなら何でもやってしまうという精神は、もはやアイドルの実験場、秋元康という神様の「遊び」です。

 普通なら今後も主力メンバーが次々と卒業していき(前田敦子に続き板野友美の卒業が発表されました)、人気が低落してきたら卒業生で「スーパーAKB」的なグループを作って、とモーニング娘。方向の展開を安易に予想してしまいますが、そんな二番煎じなことではなく、秋元のことだからもっと過激な遊びを仕掛けてくるのではないかと思います。

 アイドルという存在自体が80年代にはすでに秋元康が仕掛けて小泉今日子によってメタ化しているわけですから、一周回ってどころか、ぐるぐる回り過ぎて遠心力で外にはじけ飛んだのが今のAKB48です。どこまで飛んでいくのか、ある種の期待をしつつ眺めていきたいと思います。



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