幹事クリタのコーカイ日誌2013

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1月8日 ● 『八重の桜』第1回。

 今年のNHK大河ドラマ『八重の桜』が始まりました。昨年の『平清盛』が大河史上最低視聴率だったので、今年は甘ったるいスイーツ大河になるのではないかと心配していましたが、とりあえず第1回を見る限りはその心配はなさそうです。

 ドラマのスタートを何と同時代のアメリカ南北戦争から始め、会津戦争と対比させながら描くというなかなか硬派な始まり方。綾瀬はるかがスペンサー銃を打ちまくる「日本のジャンヌダルク」らしさを全面に展開しつつ、将来登場する新島襄役のオダギリジョーもちらりと見せてファンサービスをしています。

 また会津が舞台ということで、登場人物たちの方言がかなり本格的、なんだと思います。東北弁には詳しくないのでわかりませんが、少なくともかなり台詞が聞き取り辛かったのは確か。それでも大体意味はわかりますから、僕は方言の多用は「らしさ」が出ていて良かったと思います。まあ広島出身の綾瀬の東北弁が地元の人が聞いて不自然ではなかったかどうかまではわかりかねますが。

 佐久間象山、勝海舟、吉田松陰らも早くも登場してきましたし、幕末から明治維新にかけての群像劇としても期待できそうです。奥田=象山も生瀬=海舟もなかなかはまり役だと思います。小栗旬の吉田松陰はちょっとどうかなぁと思いましたが。

 さて、今後の展開ですが、会津戦争までは大体想像がつきます。きっと大河ドラマらしく物語は進んでいくことでしょう。その後、八重は兄の山本覚馬のいる京都に行き教員になり、新島襄と出会い結婚。この後「ハンサムウーマン」もしくは「悪妻」となるエピソードがいろいろと語られるのでしょう。そして日清、日露戦争に看護師として赴き、叙勲を受けるということになります。

 ただ、こうして八重の生涯を素直に追っていくと、途中から大きな歴史の流れとはちょっと離れていってしまい、かなり小さな彼女の個人的エピソードの積み重ねになりそうです。果たしてそれで大河ドラマとして成立していくのか、それなら朝ドラで良いんじゃないかとなってしまいそうなところが心配です。明治という新しい時代の潮流の中に、八重の物語をうまくはめ込んでいけるのかどうかが今後の注目点になるのかなと思います。



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