中央自動車道の笹子トンネルが崩落するという大事故が起きました。日本の土木技術の高さは神話の域に達しており、トンネルが崩落するなど中国や韓国の話かと思っていたのに、それがまさか中央道なんていう日本の大動脈で起きるとは驚きです。

　笹子トンネルは建設後35年を経ており、経年劣化などとも言われていますが、その程度の年数で崩落するようでは問題です。日本の多くの社会的インフラは戦後の高度経済成長期に建設されたものですから、30〜40年程度でダメになるようなら、今や日本中の道路、トンネル、橋、ビル、鉄道などがガタガタになっているということで、危険極まりない状態です。

　だから今回の事故は本当に経年劣化によるものなのか、当時の構造設計のミスによるものか、施工の時に手抜きなどの問題があったのか、適切な保守をしてこなかったからなのか、そのあたりをハッキリさせないとなりません。今後のインフラ整備に大きく関わってくる問題だからです。

　同じ中央道の恵那山トンネルも笹子トンネルと同じ構造によるものであり、建設時期も恵那山トンネルと同時期なので、早速緊急点検が行われたそうですが、果たして問題はきちんと発見されるのかどうか。中央道が使えないとなると、年末年始の帰省客だけではなく、日本経済を支える物流にも大きな影響を与えるだけに、笹子トンネルの早期復旧と他のトンネルも含めた安全確認を急ぎしてもらいたいところです。

　個人的にはしばらく山岳地域を走る高速道路を使わないでおこうかなぁと思いましたが、そう言っていると今度はどこかの橋が落ちたりしちゃうかも知れないし、どこが安全なのかなんてわからないから対処のしようがないです。旅行に出かけないのが一番かな。どうせボーナスも減ってお金ないことだし。