幹事クリタのコーカイ日誌2012

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11月15日 ● 読後感が爽やかな小説。

 森光子が亡くなり、野田首相が解散をついに16日と明言し、サッカー日本代表がオマーンに勝ちました。刻々と時代は動き移り変わりながら新しい年へとつながっていくのだなぁと思います。来年のカレンダーや手帳が店頭に並び、紅白歌合戦の話題が報道され、そして僕のスケジュールも来年の予定が書き込まれ始めています。

 暦というのは人間が勝手に時間に区切りをつけてわかりやすくするために作ったもので、本来はどこからどう始めても、どう区切っても構いません。まあ1日が24時間で1年が365日なのは変わりませんが、今年が2012年で12月31日が終わると2013年になるというのは、あくまでも便宜上の決め事です。1年をどこから始めようと1年は1年なのですから。

 ただ人間は不思議なもので、自分たちで勝手に定めた暦に自分たちが振り回されています。年が明けると厳粛な気持ちになったり、祝いたくなったり、年を取った気分になるのは全てこの暦に洗脳されているだけなのですが、そうやってどこかで区切りをつけていかないと何となくうまくいかないのも確か。それが文化というものなのでしょう。

 柄にもなくこんなことをウダウダと考えたのは文庫で「天地明察」を読み終えたからです。日本製の暦を作った渋川春海が主人公の爽やかで面白い小説でした。歴史小説でありながら青春小説でもありました。こういう読後感が良い小説は好きだなぁと思いました。似たような読後感の小説を思い出しました。「竜馬がゆく」です。



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