幹事クリタのコーカイ日誌2012

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11月14日 ● 「太陽の党」というネーミング。

 自ら「暴走老人」と名乗る石原慎太郎の新党の名称が「太陽の党」だそうです。なかなかシャレが効いています。最近雨後のタケノコの如く新党が乱立していますが、その中では出色のネーミングだと思います。

 この党名は石原の芥川賞受賞作「太陽の季節」からの発想で、当時「太陽族」なんかを生みだした流行語。その頃の若者たちが年を取って今は老人となって「太陽の党」となって、「障子」ならぬ「政治」に穴を開けようというわけですから、ある意味首尾一貫しています。この党の基盤となった「たちあがれ日本」よりもずっと良い(まあ立ち上がったからこそ穴が開けられるわけだけど。障子にも政治にも)。しかも大阪万博のシンボルである「太陽の塔」のひっかけになっていて、まさに岡本太郎的「爆発」イメージもあります。

 ネーミングは端的にその性格を表すべきものです。「太陽の党」は老人世代に向けて、石原という太陽が昭和的繁栄を取り戻し明るい日本を目指すことを示しています。若者には受けないでしょうが、どうせ選挙に来るのは年寄りばかりですから構いません。同じ第3極を目指す「維新の会」や「みんなの党」もそれぞれの党の性格を表そうとはしていますが、ネーミングとしては「太陽の党」が上回ったかなと思います。

 ちなみに最近できた新党を順不同でざっと並べると「国民新党」「みんなの党」「国民の生活が第一」「新党きづな」「日本維新の会」「新党大地・真民主」「たちあがれ日本」「減税日本」「新党改革」「新党日本」など。どれがどれやら、何が何やら訳がわかりません。自見庄三郎、渡辺喜美、小沢一郎、内山晃、橋下徹、鈴木宗男、平沼赳夫、河村たかし、舛添要一、田中康夫がそれぞれの代表です。有名な政治家がトップを張っている党は「新」とか「日本」とかばかりつけてないで「小沢党」「橋下党」「舛添党」などと名乗った方がむしろわかりやすいんですけどね。

 「太陽の党」も「石原党」なんだけど、うまい具合に言い換えできたなぁという感じです。もっともネーミングはうまくても政党としてうまくいくかどうかは全く別問題ですが。



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