先日の米大統領選で現地から投票日の中継を見ていたら、投票するのに１時間半も屋外で行列を作っている模様が映し出されていました。しかも結構寒そうで、息が白くなっているのに、よく我慢して並んでいるものだと思いました。インタビューに対しても「投票はしなければならないから」「仕事が休めないから早起きして来ている」などと答えていて、アメリカ人の真面目さと政治好きに感動さえしました。

　ひるがえって日本での投票率の低さは一体どういうことかと思います。特に都市部の若者は投票に行く人の方が珍しいくらいらしく、僕の友人のアラサー女性も「選挙では必ず投票に行く」と同世代の知人に話したら「なんで行くの？」と言われてしまったそうです。いやいや、なんでお前は行かないんだ！と言いたくなります。

　今さら普通選挙を実現するまでの歴史を振り返って、先人の苦労と勝ち取った権利の有り難さを思え、と説教したくはありませんが、デフォルトで投票に行かないというのはちょっとどうなのよと思います。そういう奴が政治がどうの社会がどうのと言ったところで何の説得力もないし、原発反対デモに参加していたら「まず選挙に行け」と突っ込みます。

　今は期日前投票も簡単にできるんだから休日に予定が入っていたって投票は簡単です。宝くじと同じで一票を投じることで選挙結果に興味も湧くし期待もします。もしかしたら年明け早々に総選挙があるかも知れません。米大統領選ほど盛り上がらない気持ちはわかりますが、世の中を変えたいなら、まずは投票に行くことからです。