幹事クリタのコーカイ日誌2012

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11月5日 ● プロ野球終了。

 巨人が日本ハムをくだして日本シリーズを制し、今年のプロ野球も終わってしまいました。これからしばらくは野球ファンにとっては張り合いのない季節になります。

 今年のプロ野球は巨人の強さが際立つと同時に、プロ野球をつまらなくさせているのも巨人であることがハッキリわかったシーズンでした。巨人はいくつもの危機を乗り越えて日本一を獲得しました。開幕でつまづいて借金を7まで増やした時は、さすがにこれは優勝はないかなと思いました。原監督の不倫と恐喝事件の時には、これで原も辞任するだろうと予想しました。CSで中日に3連敗した時には、いくら巨人でもここからの逆転は難しいと誰もが考えました。そして日本シリーズでタイに追いつかれ、しかも阿部を欠いた時には、もはやここまでかと思わせました。

 これらの危機を全て乗り越えて日本一になったのですから、本当に今年の巨人は強かったと思います。開幕前から抜群の戦力で優勝しないわけがないと言われていましたが、その通りに強さを発揮したのですから大したものです。監督も選手も称賛されてしかるべきでしょう。まあ当たってもいないのに死球の振りするのはどうかと思いますが。

 そして、その危機を乗り越える強さを支えたのは、巨人の強引で勝手な選手集めの成果です。ドラフトでは選手に逆指名させて有力な選手を独占し、さらにFAで他球団の主力選手をかき集めては使い捨て。それを巨人の企業努力だと言うのは簡単ですが、その企業努力ができるのも巨人有利なルール作りを巨人主導で強引にしているからこそ。球界全体の発展を考えず、巨人が強ければプロ野球も盛り上がるという時代錯誤な思い込みにとらわれて強化を続けた結果、ファンに呆れられて野球人気が下がり続けているのに。

 このまま巨人が勝利を重ねていけば、ますますファンは野球から遠ざかっていくことでしょう。それはヒールだけが勝ち続けるプロレスと同じだからです。そして残念ながら来年も今年と変わらないままシーズンが開幕しそうです。



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