幹事クリタのコーカイ日誌2012

[ 前日翌日最新今月 ]


 
10月27日 ● 石原が辞めてどうなるのか。

 石原都知事が辞職をして新党結成というニュースが世間を賑わせました。息子伸晃の自民党総裁選敗退で決意したのでしょうが、まあ80才にもなるのに元気なご老体だなぁ思います。早速これもご老体揃いの立ち上がれ日本と合流するようですが、元気なだけが取り柄の年寄りがしゃしゃり出てきても日本を変えられるはずもないと思います。なにせ今までずっと政治家やってきて、こんな日本にした当の本人たちが何を今さらです。

 で、年寄りだけでは当然人気が保てないので、橋下大阪市長の維新の会と連携して第3極を目指すとか。すっかりブームが去って埋没しかけているみんなの党もここに相乗りして、石原新党、維新の会、みんなの党を合わせれば公明党に迫る勢力になる可能性があります。民主党、自民党ともに警戒を強くすることでしょう。

 次の総選挙で民主党の敗北は決定的。とは言え、自民党に期待している人も少ないでしょうから、過半数を確保できない場合は、この石原橋下連合がキャスティングボートを握る可能性も出てきます。自民党にしてみれば公明と変わらず連合を組むのか、それとも石原橋下連合と組むのかという選択肢ができるのですから、決して悪い話ばかりではありません。もともと自民党右派みたいな連中の集まりなんですから対処はしやすいし、安部総裁も思想信条は右寄りなので政策的には組みやすいでしょう。

 ただ創価学会の旗の下、一枚岩である公明党と違って、石原橋下連合はワガママ揃いで途中で分裂の可能性が高く、パートナーとしては不安が残ります。東の老独裁者と西の若い独裁者が手を携えたところで、机の下では足を踏み合っているに違いありません。早晩喧嘩別れしそうな連中と手を組む不安定さは自民党としても厄介だと思います。

 と言うことで、いずれにしても今後の政界はますます混迷の度合いを深めていき、大事なことはちっとも決まらないまま先送りになっていきます。安定した政権ができない限り、経済の回復もないし外交の方針も定まらないし、被災地の復興も遅れます。石原が辞めたせいで東京五輪招致も暗礁に乗り上げる可能性が大です。

 それにしても東京も大阪も、地元を省みないで国政にばかり目が向いている首長が人気があるなんて、実に不思議な土地だなと思います。任期途中であれこれ放り出す石原も石原ですが、橋下なんて自分の人気取りのために大阪の行政をぶち壊しているようにしか見えないのですが、それでも大阪の人は橋下が良いんですかねぇ。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」