日本ハムと中日がそれぞれＣＳファイナルステージを３連勝しました。１勝のアドバンテージがある日本ハムはストレートで日本シリーズ進出決定。パ・リーグチャンピオンの文句なしの勝利です。今年開幕前は僕は日本ハムはダメだろうと思っていました。ダルビッシュが抜けた穴は埋められないだろうし、栗山監督の手腕も疑問だったのですが、終わってみればダルビッシュの穴は吉川がしっかり埋めたし、栗山監督は選手掌握術も素晴らしく、しっかり結果を残しました。お見それしましたとしか言いようがありません。

　そして中日。こちらは巨人にまだ１勝のアドバンテージがあるので王手をかけただけですが、勝ち方が強いです。投手陣は粘り強いし、打線もしつこく点を取っています。淡泊なホームラン攻勢の巨人とは違う大人の戦い方。さすがにベテラン揃いの選手と７０才を越えた首脳陣だけあります。

　ただ心配なのはやはり巨人の爆発力。いなして、かわして、すかして何とか勝利をもぎ取っている中日ですが、流れがひとつ変わったら、一気に持っていかれる危険性は常に感じます。これまで抑え込んできた阿部に少し当たりが出てきたのも不安要素。逆に中日の自慢の中継ぎ陣もヤクルト戦からの疲れが溜まっているのが見て取れます。あと１勝を一気に取って決めてしまわないと、もつれる可能性が大です。

　ところでこれだけペナントレースで大差がつきながら巨人が日本シリーズに出られなかった場合、またＣＳについての見直し論が再燃するでしょうね。そういう意味でも中日に勝ってもらって見直しにつながると良いなと思っています。なにせもし巨人と中日の立場が逆だったら絶対に見直しになんてならないから。どうせ敵役はいつも中日。