幹事クリタのコーカイ日誌2012

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10月18日 ● 中日の理想的な勝利。

 CSファイナルステージ初戦、中日にとって幸先の良い、そして理想的なカタチでの1勝となりました。先発投手のコマ不足の中日は大野。対して巨人は最多勝投手のエース内海。大事な一戦だというのに、これではもうエースと谷間の対決みたいなものです。普通に考えたら巨人圧倒的有利、なはずですが、勝負事はやってみないとわかりません。

 大野は制球が定まらずフラフラのピッチングなのに、かえってそれが巨人打線に狙い球を絞らせないで抑えてしまうことになりました。巨人の誇る強力打線を5回3分の2まで1失点と封じます。中日打線もいつものように打てないのですが、それでもコツコツと1点ずつ取っていき、それを田島、浅尾、山井で守りきって勝ちました。実に中日らしい地味ですが会心の勝ち方です。

 この試合は勝ち越しタイムリーを放った平田もエライですが、何より光明は3点目を叩き出した谷繁です。ポストシーズン連続無安打を続けていた谷繁がようやく61打席ぶりに打ったヒット。これで随分と気楽になれることでしょう。いくらリードに専念してくれればと言っても、やはり自分がずっとチャンスを潰し続けていることに責任を感じないはずがありません。ピッチャーを楽にするためにも打ちたかったはずですから、これからは重石が取れてもっと谷繁は良くなるのではないかと思います。

 高木守道監督も自虐コメント連発で面白がらせてくれていますが、内心は虎視眈々と巨人を食ってやろうと考えていることは間違いありません。中日の戦略は単純で、先発が5〜6回を1失点くらいにとどめて、打線が2〜3点取って後は豊富な中継ぎ陣の継投で逃げ切る、これ一本槍、これしかできません。昨日はまさにそんな狙い通りの試合ができました。あと5試合のうち3試合そういう試合ができれば日本シリーズに進めます。吉見と中田を欠いてもそれができるかどうか、先発陣の踏ん張りに期待しましょう。



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