幹事クリタのコーカイ日誌2012

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10月17日 ● 嘘つきもいろいろ。

 iPS細胞を臨床医療に採用したという森口某の虚偽事件。裏取りをせずに特ダネだと報道してしまった読売新聞のことはとりあえず置いといて、やはり誰もが思うのが「なんでそんなバレバレの嘘をつくかなぁ」ということ。すぐにバレる嘘をついて社会的に抹殺されるとか、あまりにも後先考えていない行為としか思えません。ドッキリでした〜では済まないだけに、あまりにも引きあわない嘘です。

 ただこれほど世間を騒がせるような嘘ではなくても、誰しも周りに「嘘つき」な人を知っているのではないでしょうか。僕もこれまでの交流を思い返すと、いろいろと「あいつは嘘つきだった」という人間を何人も思い出せます。

 これらの嘘つきにも何種類かのパターンがあります。多いのは「見栄っ張り」。とにかく自分はスゴイ、自分はエライ、自分を誉めてくれとばかりに、自慢話の嘘をつくのです。このタイプは針小棒大派なので、嘘なんですがちょっとだけ事実はあります。それを盛りに盛ってしまうので「嘘つくなよ」となってしまうのですが、本人にはあまり嘘つきの自覚がありません。下手すると「話を面白くしているだけ」なんてシレッと言われてしまいます。

 次に人に悪く思われたくないとか、怒られたくないという理由で嘘をついて誤魔化そうとする「小学生」みたいなタイプ。最初はそんな子どもみたいなことを大人がするとは思わずに半信半疑なのですが、何度も繰り返すうちに「あー、また変な言い訳している」と思われて軽蔑されるのがこのタイプです。

 性質が悪いのは冷静に損得のために人を騙すタイプ。これはまさに「詐欺師」の手口ですが、もちろん悪質な場合は犯罪者ですが、大抵はそこまで悪人ではありません。ただ自分にとって何らかの良いことがあるように利益を求めてあれこれと嘘実をないまぜにして話をします。もちろん実利を求めて冷静に計算しているので簡単には嘘を見抜けません。辻褄が合っている嘘をつくので、意外と嘘つきだとわかるまでに時間がかかります。頭の良い人に多いタイプです。

 そして一番すごい嘘つきは「天性」の嘘つき。まさに嘘をつくために生まれてきたかのように、常にスラスラと嘘をついています。なんで嘘ばっかり言ってるのか、そこにどんなメリットがあるのか、周りから見ていてもよくわかりません。多分そこに人がいるから嘘をつくのでしょう。もしくは常にロールプレイイングをしているのかも知れません。人生を素では生きられなくて演じているみたいな感じです。

 嘘つきは過ぎると困りますが、「嘘も方便」という言葉があるように、大人になるとある程度の嘘は世の中をうまく回していくために必要だと思います。逆に全く嘘がつけないという人もたくさんいて、そういう人たちの方が正直困ります。まあ多分僕もどちらかと言えば嘘つきの部類に入る人間だからでしょうが。

 さて、森口某はどのタイプの嘘つきだったのでしょうか?



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