この秋のドラマがスタートしています。注目の『ゴーイング　マイ　ホーム』ですが、実はまだ録画しただけで見ていません。初回２時間と長尺なのに、ネットでの評判があまり高くないので、ついつい後回しにしています。さすがにそろそろ見ないと第２回が放送されてしまいますのでヤバイです。

　さてもうひとつ楽しみにしていた『大奥』ですが、こちらは予想通りで面白かったです。原作マンガが面白いので、その世界観をいかに壊さずに作り込むことができるかがキーだと思いましたが、さすが『JIN-仁-』を作ったＴＢＳ。そのあたりはきっちりと描き込んでいました。

　今回キャスティングで見事にはまっていたのは麻生祐未の春日局。とにかく迫力ありすぎ。彼女がこれだけ主役を食っちゃっていいのかというくらいの存在感。かつてのトレンディ女優が今じゃ「遣り手婆」ですから時代は変わるものです。

　堺雅人を始め他の役者も相変わらず演技がお上手。ただ堺が『リーガル・ハイ』のように喋り倒し始めるのではないかとついつい期待してしまうし、多部ちゃんが鼻の穴を広げてクンクンし始めそうに思えるのが困ったものでしたが。

　それからアラフォーの堺の小姓姿はさすがに違和感が拭えませんでした。あれは変です。田中聖ですら小姓というには無理があるのに。さらに言えば、堺と小日向の「おじゃる言葉」もくすぐったくなってしまいました。あんな妙な公家言葉を無理に喋らせる必要があったんでしょうか？もっと関西弁に堪能な人をキャスティングできなかったのかと思います。

　とか何とか書いていると、そもそも有功を堺雅人にしたことが無理筋ということになってしまいます。まあ初回は公家文化と武家文化の対立構造をハッキリ見せるために関西イントネーションを強調させたのかなとも思いますので、次回からはあまりそこは気にしなくても良いのかも知れませんが。

　ドラマ自体はグイグイと視聴者を惹きつける力があったので、ついつい瑕疵をあげつらってしまいましたが、もちろん次回以降も見たいと思っています。