幹事クリタのコーカイ日誌2012

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10月11日 ● 再来年の大河ドラマは官兵衛。

 いよいよ待望の2014年、再来年のNHK大河ドラマが発表されました。タイトルは『軍師官兵衛』。主演は岡田准一。おおっ、と思わず声を上げそうになりました。主人公は秀吉の軍師として名高い黒田官兵衛。なかなかいい人選です。今年は源平合戦、来年は幕末明治とくれば、そろそろ戦国時代に戻るかなという予測はしていましたが、去年が『江』だったので、官兵衛だと時代は重なりますが、こちらはかなり男臭いドラマになりそうでそれだけでも差別化できます。しかも織田の毛利攻めから本能寺の変、秀吉の天下統一、朝鮮出兵、関ヶ原の戦い以降まで、戦国時代後期を常に主役の側で戦ってきた官兵衛だけに、時代の流れを一望できるし、江みたいに変なところに本人がしゃしゃり出なくても大丈夫なのも良いところです。

 加えて軍師というのがまた絶妙で、賢くて時代を見通す先見性があっても不思議ではないですし、主君の功は自分の手柄とできるし、主君の横暴を諌める立場にもなれます。これは現代人の視点を通してドラマを見る時に主人公のヒーロー性を表現しやすいし、感情移入も容易になるわけです。しかも官兵衛は「人に媚びず富貴を望まず」と遺訓を残すような好人物でありながら、かと言ってもちろん単なる「いいひと」なだけではない野心家であり、またキリシタン大名でもあるその複雑な性格は、いろいろと手を加えて魅力的に表現したくなる素材です。

 演じる岡田准一。ジャニーズから『義経』以来久々の主役起用です。最近大河ドラマはジャニーズと手を切ったのかと思っていたのですが、そうではなかったようです。岡田はジャニーズの中で華もありながら演技もできる数少ないスター。少々顔がキレイ過ぎて戦国武将の迫力に欠ける嫌いはありますし、運動神経の良い岡田は軍師タイプに見えないのが難点ですが、ジャニーズから選ぶなら悪くない選択でしょう。

 脚本は「OUT」「空飛ぶタイヤ」「氷壁」「陽だまりの樹」などの前川洋一。今回は原作がないオリジナル脚本だけに、脚本家にかかる期待と負担は大きなものがあります。前川は骨太な作品を書く脚本家なので、チャラチャラした女子供向けのドラマにはしないで、大河らしい脚本を書いてくれるだろうと期待しています。

 今後主要な役が発表されていくわけですが、信長、秀吉、家康を始め光秀、勝家、利家、半兵衛、小六、三成、清正、利休ら官兵衛と関わりの深い戦国オールスターズを誰が演じるのか楽しみです。特に主君秀吉とライバルであり親友の半兵衛は重要なキャスト。ジャニーズのタレントもそれなりに出るのでしょうが、できたら男くさい役者をたくさん起用してほしいです。



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