幹事クリタのコーカイ日誌2012

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10月7日 ● 錦織にビッグチャンス。

 楽天ジャパンオープンで錦織圭が決勝進出を決めました。2回戦でかつてのトップ10選手のロブレドに勝ち、準々決勝では全米でフェデラーを倒したベルディヒを倒し、さらに準決勝では3連敗中と苦手のバクダティスに圧勝するなど、連日錦織史上最高のテニスを見せての決勝進出です。スポーツニュース各局をハシゴして見ましたけど、ほとんどチラっとしかやりませんでしたが、実はこれはとんでもない快挙です。

 と、いくらテニスファンが言っても、一般の人は「まだ決勝に出ただけでしょ?」と思うでしょうし、そもそも毎週のように大会やってるんだから、たまにはそれくらいのこともあるんじゃないの、と考えることでしょうが、そうじゃないんです。錦織はツアー大会で優勝したのは2008年の1回だけ。去年は2回決勝に進みましたがともに敗れて準優勝でした。今回は4度目の決勝進出、2度目の優勝を目指す大チャンス。しかも今回はこれまでよりグレードの高い大会です。

 決勝の相手は4強の一人であるマレーを準決勝で倒したラオニッチ。錦織より1才年下の新鋭です。長年男子テニスを制圧してきた4強ですが、彼らの次の世代を牽引するのが錦織でありラオニッチです。これから長きにわたってライバルとなりうる相手との直接対決が日本の大会なのですから、これも因縁。ぜひとも地元でライバルを倒して栄冠を手に入れて欲しいところです。

 ラオニッチは長身のビッグサーバー。小柄でスピードとテクニックで勝負する錦織とは対照的なプレースタイルの選手です。サーブのラオニッチに対してリターンの錦織という図式になりますから、どちらの武器がより冴えるかが勝負の行方を分けます。

 有明の高速サーフェイスではビッグサーバーのラオニッチが有利ですが、錦織にはホームというアドバンテージがあります。それよりなにより、相手がマレーではないのです。これ以上の条件はありません。このクラスの大きな大会で4強に当たらずに優勝できるチャンスがあることなど、滅多にないのですから。

 錦織が有明で優勝すれば、さすがにスポーツニュースも大きく取り上げることでしょう。テニス人気が復活するには、何より日本人選手の活躍が一番です。



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