幹事クリタのコーカイ日誌2012

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10月3日 ● 日本男子テニスの黄金時代へ。

 いま有明では「楽天ジャパンオープン」が行われています。日本で唯一の男子のツアーレベルの大会。ナンバー1シードはロンドン五輪と全米を制した昨年のチャンピオン、アンディ・マレー。日本人としては錦織圭が第8シードに入っている他、添田豪、伊藤竜馬、杉田祐一、守屋宏紀の5人が参戦。昔はせいぜい1人か2人がWC(主催者推薦)で出られただけだったのに、今ではシード選手も含め、自力で本戦入りできる選手が複数いるのですから強くなったものです。

 その日本男子が健闘しています。日本のナンバー2である添田は錦織と日本人同士で初戦に当たるというドローになってしまいましたが、第8シード相手に最初のセットを奪いました。アトランタの大会でも錦織に勝っている添田は錦織と相性が良いようです。さすがに錦織も続けて負けるわけにはいかないとばかりにギアを上げて最後は逆転勝ちしましたが、添田が着実に成長していることが感じられる結果です。

 日本のナンバー3の伊藤竜馬は金星を挙げました。世界12位で第5シードのニコラス・アルマグロに勝ったのです。アルマグロは世界でも屈指のストローカー。そんな相手に真っ向からストローク勝負を挑み打ち勝ってしまうのですから、伊藤の戦闘能力の高さがうかがえます。錦織以外にも世界トップ20相手に勝てる選手が添田、伊藤と2人も出てきたのですから頼もしいです。

 日本のナンバー4の杉田祐一は世界31位のジェレミー・シャルディにストレート負け。これは実力通りだから仕方ありません。ビッグサーバーに有利な有明のコートですからシャルディは厳しい相手です。でも日本のナンバー5守屋が第7シードのスタニスラス・ワウリンカと大接戦を演じました。スコアは守屋から5-7、6-4、4-6。全くの互角です。取ったポイントも全く同じ。試合を分けたのは「この1本」を取りきる力でしょう。そのあたりはまだまだ経験値に大きな差があるだけに仕方ないところですが、守屋のここのところの急成長ぶりは目を見張るものがあります。このままいけば杉田はもちろん、伊藤や添田すらうかうかしていられないでしょう。

 錦織以前の鈴木貴男、本村剛一時代は日本男子はアジアでも勝てないレベルでした。その前は松岡修造が一人で世界を相手に戦っていました。ようやくここにきて日本男子テニスは世界レベルにその質と量を上げてきました。いよいよ黄金時代が間近に迫ってきています。これでテニス人気が盛り上がって、テレビのテニス中継が増えて、もっと大会が日本で開催されるようになることを願っています。



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