幹事クリタのコーカイ日誌2012

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9月21日 ● いつまでも「反日」でやっていけるのか。

 韓国との竹島問題と中国との尖閣諸島問題からの反日運動の凄まじさを伝えるマスコミ報道およびネット上での騒ぎを見ていると、すっかり反原発運動は霞んでしまったかのようです。相変わらず金曜日の夜には官邸へのデモをやっているのかも知れませんが、マスコミはもちろんインターネットでもあまり取り上げられなくなりました。人々の関心はかくも移ろいやすいのかと思わざるを得ません。

 東日本大震災の被災地および被災者のことなど、すっかり過去のことのように取り上げられることも少なくなりました。あれほどの天災からまだ1年半しか経っていないのにも関わらず、次々と流れてくる新しいニュースに、どんな事件も押し流されていってしまうのです。忘れてはいけないと当時はみなが言い合っていたのですが、もう忘れがちなのは日本人特有の「水に流す」忘れっぽい性格もあるのかも知れませんが、今の世の中があまりにもスピーディに物事が変遷していくようになったせいでもあるでしょう。復興に長い時間がかかる被災地のことをそんな簡単に忘れていいはずもないのですが。

 ただこうしてひとつのことにみんながワッと飛びついて、それまで騒いでいたことを忘れてしまう様子を見ると、今回の中国の反日運動も仕組まれたものであると言われたら納得がいきます。中国の民衆は暴動を起こし略奪をすることで日頃の鬱憤を晴らしているだけですし、その相手が日本なら悪いことをしているという意識も持たずに済みます。中国政府にしてみればガス抜きできれば自分たちへ不満がぶつけられることもないのですから。とにかく「日本が悪い」ってことにしておけば良いのだから、中国政府は楽だよなと思います。でもまあそろそろ反日運動も収めに入ることでしょうけどね。じゃないといつ自分たちに矛先が向いてきてしまうかわかりませんから。

 それにこういう反日感情をコントロールした民衆操作政策がいつまで通用するのかもはなはだ疑問です。中国は経済的に豊かになって国力が上がったから日本やアメリカに対しても強気に出て良いんだと思っているみたいですが、中国を豊かにしたのはその日本やアメリカです。中国が膨大な人口を抱えていて労働力としても市場としても有用だから資本を投入し、雇用を増やし、商品を売り付けてきましたが、これだけ治安が悪い国だとなればリスクが高過ぎると判断されて撤退されてしまう可能性が大きくなってきました。また豊かになったことで、そうしたからくりに気付くインテリ層も増えているでしょうし、そうなるといつまでも「反日」で国をまとめていくことは難しいのではないかと思います。

 しかも豊かになったことで労働単価は上がるし、一人っ子政策で一気に高齢化社会に突入するし、中国に明るい未来は感じられません。グローバル化した企業はさっさと「次の中国」を目指してインドやブラジルなどに転進しています。30年後には働けない、もしくは働かない高齢者ばかりが数億人もいる国家になった中国にどんな未来が待っていることでしょう。まあそれはそれで、やっぱり厄介な隣国になっている可能性は高いのですが。



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