幹事クリタのコーカイ日誌2012

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9月11日 ● 継続は本当に力なのか。

 いま日付を確認して「お、今日は9.11か」と思ったのですが、改めてあの事件について書くわけではありません。ただ、こういう記憶に残るような日だと、その時に自分はこの「コーカイ日誌」に何を書いたのかということをすぐに遡って読めるというのはありがたいことで、長く続けていると役に立つこともあるなぁと思います(web日記版だけです。ブログはまだ3年なので)。

 とは言え、自分としては役に立っても、世の中の人にとって役に立つかというと、これはまた別問題。この「コーカイ日誌」は1996年9月からすでに16年も続いています。日本でこれだけ長く切れ間なく続いているブログがいったいいくつあるのかわかりませんが、恐らくそんなに多くはないでしょう。でも長く続いているだけ。世間で話題になったわけでも、もちろん書籍化されたわけでもありません。「継続は力なり」と言いますが、何の力にもなっていません。

 同じようなことはテニスサークルにも言えます。今年で創設27年目。ずっと僕が幹事をして一人で切り盛りして続けています。そんなテニスサークルもきっと珍しいと思いますが、これもだからと言って何かすごいことになっているわけではなく、相変わらず淡々と仲間でテニスを楽しんでいるだけです。もちろん個人的には定期的に気の合う仲間とテニスができているのですから、なくてはならないものなのですが、ブログと一緒で世間の役にはさほど立っていません。

 僕は比較的なんでも長く続けるタイプです。継続していくことは得意ですし飽きません。むしろ続ければ続けるほど経験値が高まっていって、やりやすくなるのでますます続く傾向にあります。逆に向いていないことはちょっと試してさっさとやめてしまうので見切りは早い方です。

 趣味だけではなく仕事も同じ職場で30年目。基本的にはずっと同じことをしています。考えてみれば人間関係も一緒で、気が合う相手とはずっと長く付き合い続けて飽きません。未だに小学校から年賀状を40年以上やり取りしている相手が何人もいます。同窓会の幹事に適任なわけです。

 継続することは凄いことでもなんでもなく、単なる個人の性癖ではないかと思います。逆に飽きやすい人もたくさん知っていますが、彼らがダメなわけではなく、どんどん変わっていって成長している人もたくさんいます。むしろ変わらない僕の方がダメなんじゃないかとも思います。オバマも小泉純一郎も「変われ」と言っているし。もっとも、小泉が所信表明演説でダーウィンの言葉として引いた「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」ということは実はダーウィンは言っていないらしいですが。

 要はどっちでも良いんですよ。変わろうが変わるまいが、他人に迷惑をかけない範囲で自分が好きなように生きていけば。



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