幹事クリタのコーカイ日誌2012

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9月8日 ● 爆発的に普及するLINE。

 ちょっと前の話になりますが、スマホ用(PCでも使えますが)アプリのLINEのユーザー数が5000万を超えたとか。サービス開始からわずか1年余りでのことですから、実に爆発的な広がり方だと言っても良いでしょう。LINEはtwitterやfacebookと違って、ITに弱い層を取りこんだと言われています。無料通話ができるアプリとして普及し、メールよりも簡単にメッセージの交換ができるということで若い女性層を中心に広まっています。

 僕も昨年末からLINEを使っていますが、確かにメッセージのやり取りが簡単です。スマホと言えどもメールをやり取りするにはメールアプリを立ち上げて新規作成もしくは返信を選んで、と何段階か必要な手間が生じますが、LINEなら友達リストからすぐに送れてしまいます。面倒な設定が全然ないので、チャット感覚での応答が可能です。

 またスタンプがたくさん用意されていて、スタンプだけでのやり取りだって可能です。もちろん込み入った内容は無理ですが、女の子がよくやるような挨拶や感情だけのやり取りなら問題ありません。スタンプの種類はどんどん増えているし、デザインも可愛いものが多いので「女子受け」するのは間違いありません。僕もドラクエ10の無料スタンプは嬉しかったので思わず使ってしまいました。

 ただLINEは楽しいだけのアプリではありません。と言うか、考えようによってはかなり危険なアプリです。これはネット上でもすでにいろいろ警告されていることですが、一番危険なのはスマホに入っている自分の電話帳をサーバーが取得してしまうこと。自分の電話帳の個人情報を一気に取られてしまうのです。そしてどんどん自動的に友達認証をしてくるので、昔付き合っていた元彼や、喧嘩別れした友達なども友達として表示されます。縁を切ったはずなのにイヤでも出てくるのですから気分が悪いし、それどころかまた向こうから連絡を取ってくることだってあり得ます。

 また子どもならともかく、大人になれば電話帳に入っているのはプライベートな友人だけではありません。仕事上の付き合いのある人など、制約やしがらみがあって付き合わなくてはならない相手もいます。そういう人にまで個人情報が筒抜けになるのは困ることもあります。しかし、LINEはそんな個人の事情など斟酌せずに「電話帳に入っているんだから友達でしょ、何も隠すことはないでしょ」とばかりにどんどん友達の数を増やしてくれます。 

 ただし、これこそがLINEがここまで急速に伸びた大きな要因でもあります。他のサービスと違い、自分で友達を探したりしなくても良いし、友達申請をして承認してもらって、という手間もいりません。僕もそうですが、毎日のように友達が自動的に増えていくのは、twitterやfacebookにはない楽しさです。このあたりはプライバシーをどこまで公開しても平気かという問題なので難しいところです。僕のように本名でブログなんか書いている人間はもう今さら少々隠しても仕方ないですが、人によってはイヤな人、困る人もたくさんいることでしょう。

 僕の場合は仕事用の携帯と個人の携帯の2台持ちであり、電話帳も分けているので、LINEを使っているスマホに仕事関係の人はほとんど入っていません。これからLINEを始める人は、まず電話帳の整理をしてから始めた方が良いかも知れませんね。ただ友達の電話帳から自分の情報が筒抜けになっている可能性も大ですから、あまり神経質になっても仕方ないとは思います。要は巻き込まれるとヤバい人間関係をなるべく構築しないように気をつけて生活をしていれば、それほど害になることはないはずですから。ネット上のトラブルの大半はシステムが原因ではなく、自分の言動によるものだと肝に銘じておいた方が良いと思います。



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