幹事クリタのコーカイ日誌2012

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8月25日 ● 巨人独走体制で中日はどう戦うか。

 いつかそうなるだろうとは誰しも思っていましたが、とうとう巨人にマジックが点灯してしまいました。中日はここまでよく頑張りました。決して弱かったわけではないのですが、それ以上に巨人が強すぎた、もしくは他の球団が弱すぎたのがいけないのです。特に対巨人戦3勝12敗の阪神、2勝10敗のDeNA(8/24現在)。いったい何をしているんだかと思ってしまいます。ヤクルトみたいに上位球団とも対等に戦おうという気概が感じられません。

 巨人は開幕直後こそ打線が全く打てずにスタートダッシュでつまづきましたが、本来の打力を発揮するにつれて投手陣も安定。チーム打率.251はリーグ2位ですが、チーム防御率2.08はぶっちぎりの1位です。投手力では中日に分があるかと思いましたが、これだけの数字を残されては太刀打ちできません。先日杉内が戦線離脱したのは痛いでしょうが、それを補うだけの投手が揃っていますから大きく崩れることは考えられません。このまま優勝まで順調にマジックを減らしていくことでしょう。

 中日は本当によく頑張っています。貯金21、勝率.608は本来なら十分に優勝を狙える数字です。しかも主砲ブランコ、守護神岩瀬、昨年MVPの浅尾の中心選手3人が長期離脱しているにも関わらずですから、他の選手の頑張りと高木監督、権藤コーチの手腕を称えるべきでしょう。ただ残り巨人戦は少ないし、もはやここまでくると逆転優勝の可能性は低くなってきたので、クライマックスシリーズに備えた態勢づくりを視野に入れた方が良いでしょう。

 3位に入るのが広島かヤクルトかで中日にとっては戦いやすさが変わります。広島はお得意様ですがヤクルトはここ数年ずっと苦手。ナゴヤドームでならヤクルトとも互角以上に戦えるとは言え、やはり戦いやすいのは相性が良い広島でしょう。問題は東京ドームでの巨人戦です。今年は例年にもまして「内弁慶」気質が強く、特に関東に出向いた時はもうボロボロです。東京ドームで巨人に勝ち越すなんて最初から無理と思ってしまうほど。これをどうクリアするかが高木監督の考えどころです。

 もう2位は確定的なので、シーズン終盤は少し手綱を緩めて選手に無理をさせず、巨人とのクライマックスシリーズに向けて調整をしていくようなもってきかたができるかどうか。9月は疲れがみえるベテランを休ませ、調子の上がらない主力は2軍で調整。元気な若手を試して経験を積ませ使えそうな選手をピックアップしていく。優勝が決まらないうちからこういう戦い方をしていかない限りは、ちょっとやそっとじゃ巨人を崩せません。ファンからはペナント争いを放棄したのかと批判を受けるでしょうから、どこで見切るかというタイミングは難しいですが、この際、それくらい思いきらないと巨人には勝てないと思います。



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