幹事クリタのコーカイ日誌2012

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8月24日 ● 地域格差が逆転した高校野球。

 甲子園の決勝は大阪桐蔭と光星学院が史上初の春夏同一カード決戦となり、大阪桐蔭が3対0で勝って史上7校目の春夏連覇を果たしました。心情的には昨夏から3季連続で準優勝となってしまった光星学院を応援していたのですが、やはり地元大阪代表の方が一枚上手だったという印象です。特に大阪桐蔭のエース藤浪は素晴らしいピッチングでした。将来が楽しみです。

 東北勢は未だに甲子園での優勝経験がありません。かつて「大旗は白河の関を越えない」と言われていたのに、駒大苫小牧があっさり東北を飛び越して大旗を持ち帰りました。また沖縄県勢も悲願の優勝を果たしました。北海道は2年連続優勝、沖縄は春夏制覇を達成し、これまで「野球後進国」と呼ばれていたのに、一気に先進地並みへとレベルを引き上げました。

 東北勢もこの10年で5度も決勝に進出するくらい力をつけてきています。今や他地域とレベル差があるとは感じられないどころか、むしろ「強い」印象です。ただなぜか優勝だけは逃し続けています。東日本大震災で深い痛手をおっているだけに、甲子園での東北勢の優勝が少しでも被災者、被災地域への励ましになればと思いますが、3季連続準優勝というのが素晴らしい結果だけに余計に惜しいと思ってしまいます。

 北海道や沖縄、そして東北が力をつけてきた分、地盤沈下の印象が強いのが我が東海勢です。戦前には「球国愛知」とまで呼ばれた愛知県を中心に、甲子園での主役はずっと東海勢だったのですが、それも今は昔。今大会、大阪桐蔭、光星学院と並んで3強と言われていた愛工大名電が初戦敗退したのを筆頭に、枕を並べて討ち死にしました。今や東海勢と対戦する他地域の代表校は「ラッキー」と思うかも知れません。かつてのイメージが逆転してしまいました。東海勢にレベルアップの明快な方策がないだけに、この傾向はしばらく続きそうな気がします。



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