幹事クリタのコーカイ日誌2012

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8月16日 ● 昔ならもう戦争なのか?

 昨日が終戦記念日だったせいか、中国の活動家が尖閣諸島に上陸するという事件を起こし逮捕されました。また先日から韓国の李明博大統領が竹島に上陸したり、天皇に対して謝罪をしろと言ったり、日本に対して挑発的な言動を繰り返しています。日本国民として極めて腹立たしい事態であり、政府には両国に対して毅然とした態度で対応して欲しいと思います。

 これが明治や昭和初期ならばこうした挑発ですぐに戦争になるんでしょうか?よく「昔ならもう戦争だな」なんて軽く言ったりしますが、本当に戦争をするというのはさすがに昭和初期であってもそんな簡単な感情論ではないでしょう。当時の政府だってあくまでも外交上の交渉を粘り強く続けて、武力衝突を最後まで避けるように努力したんだと思います。そしてそういう政府の態度を「弱腰だ」と非難したのはマスコミであり国民であったと僕は認識しています。

 今の日韓、日中関係についてもちょっと似ています。特にネットを読んでいると勢いの良い意見を書いている人たちがいますが、政府はきっとそういう人たちからしたら「弱腰」の外交をこれからも繰り広げることでしょう。ますます民主党政権は人気を落とし「近いうち」に総選挙をしたら惨敗を喫する可能性も大です。とは言え、自民党に政権が戻ったところでそれほど勇ましい外交はしないと思いますし、どこかで「落とし所」を見つけることになるでしょう。さすがに今は軍部の暴走もまず考えられないので、自衛隊が勝手に戦争を始めることもあり得ません。

 それに万が一、韓国や中国と戦争になった場合、負けたら大変です。国民国家に多大な被害が出る上に、竹島や尖閣諸島を奪われるだけでは到底済みません。韓国は対馬も取るでしょうし、中国なら沖縄を欲しいと言い出すことでしょう。長い将来にわたって賠償金を払わされます。そして韓国、中国の誤った歴史認識は正されず、むしろ日本の主張が間違っていたと国際的に認めさせられます。冗談じゃありません。

 と言うことで、とにかく政府は毅然たる態度で、しかし狡猾に効果的な外交戦術を駆使して、軍事力を使わないで隣国を「キャン」と言わせて自国の利益を守って欲しいものです。難しいことだとは思いますが、それこそが政治家の為すべき仕事であり、政治家にとっての戦争なんですから。



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