幹事クリタのコーカイ日誌2012

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8月14日 ● ロンドン五輪を振り返って。

 ロンドン五輪が閉幕しました。毎回のことながらオリンピックに熱狂した2週間と、それが終わった虚脱感で残る夏が何となくションボリします。北京の時もアテネの時もシドニーの時もそうでした。アトランタがそれほどでもなかったのは、アメリカ大陸の大会は時差の関係でリアルタイムで競技が見られないので、いまいち熱中度が下がるからです。次回のリオデジャネイロは多分今回ほどはのめり込まないだろうなと今から想像がつきます。

 今回は金7銀14銅17合計38個のメダルを獲得し、アテネの37個の記録を更新しました。これは素晴らしい結果です。ただし金メダルに関して言えばアテネの16個はおろか北京の9個にも及びませんでした。ただソウルからシドニーまでの4大会では金メダルは3〜5個だったことを思えば7個でも上々なのかも知れません。もし柔道であと2〜3個上乗せしていたら本当に上出来だったとは思いますが。

 メダルの数だけではなく、今回は幅広い競技で上位に進出したことが素晴らしいと思います。それだけ各競技団体が努力してレベルアップに努めたということでしょう。初めて、もしくは久しぶりにメダルを獲得した競技も多く、卓球、バドミントン、ボクシング、バレーボールなどのメダルをかけた戦いは、僕のような古くからのファンにとっては観戦に熱が入りました。団体競技でのメダル獲得も目立ちました。民主党の事業仕訳で各競技団体への補助金も削られていると言う話ですから、その中での健闘は賞賛に値します。

 個人的に印象に残った競技は本当にいくつもありますが、その中でも選りすぐれば、まずなでしこジャパン、特にブラジル戦とフランス戦。男子体操個人総合の内村航平の演技、特に跳馬。女子バレーボール準々決勝の中国戦。女子アーチェリー団体3位決定戦のロシア戦。以上の4つはリアルタイムで見ていて、どれも鳥肌ものでした。もし競泳男女のメドレーリレーもリアルタイムで見ていたら間違いなくこの中に入るのですが残念ながら寝てしまったし、テニスの錦織とフェレールの試合も見られなかったのが残念です。

 今大会一番の名台詞は何と言っても競泳男子メドレーリレーでの松田丈志「(北島)康介さんを手ぶらで帰らすわけにはいかない」で決定です。これで銀メダル獲得なんて男子競泳陣カッコ良すぎです。迷(?)台詞は柔道で日本唯一の金を獲得した松本薫「パフェ食べたい」かな。あの野性味あふれる戦いぶりとのギャップが微笑ましかったです。

 今大会は運営のまずさや誤審、無気力試合など、競技以外の部分ではいろいろ問題がありましたが、やはりイギリスというかつて世界をリードした伝統国ならではの重みとか趣とかが感じられて、それはとても良かったと思います。ウィンブルドンやウェンブリーが会場に使われるなんて贅沢極まりないです。ゴルフは次回リオ大会から行われますが、もし今回からならセントアンドリュースでの開催もあり得たのでしょう。途上国での開催は、その国のパワーを一気に引き上げるので、それはそれでオリンピックの意義がありますが、見て楽しむ側としては歴史ある大国での開催も良いものです。2020年東京大会が実現されたら良いなと改めて思いました。

 


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